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JA佐渡米はネオニコチノイド系農薬不使用で日本一安心安全美味しい理由

トキ認証米

ツイッターを見ていたら鳥類学者の方のツイートでこんなのを見つけた。


農家をしていないにも、ネオニコチノイド系農薬が生態系に及ぼす危険性については、ニュースや知り合いのSNSの投稿などで見てはいました。特に齊藤農園の齋藤真一郎さんが一生懸命取り組んでいたので耳にはしていました。調べてみると2013年頃から廃止したのだとか。ちなみに齋藤真一郎さんはWikipediaにも掲載されている有名農家さん。

佐渡米

そして13年連続食味「特A」で現在連続記録としては日本トップ。(昨年魚沼産コシヒカリは連続28年特AがAランクに)これも凄いのですが、除草剤を使わないから田んぼの畦道は綺麗に緑色をしています。そのかわり、農家さんたちは草刈りをしなくてはならず、夏の暑い時でも早朝の涼しい時や夕暮れ時になると、田んぼに出かけて草刈りをしています。手間はかかるけど生き物たちは住みやすくなり、結果安全で美味しいお米になるのかもしれません。

佐渡米

JA佐渡 特別栽培米農林水産省新ガイドライン
環境にやさしい農業の島だからできる農法【生きものを育む農法(生物多様性農業)
「生きものを育む農法」とは、農薬や化学肥料を削減するだけでなく、朱鷺を中心とした豊かな生態系を守り、生きものが暮らしやすい水田環境を作り出す農法です。

具体的には、
・化学農薬・化学肥料の減・・・従来の慣行栽培方法の5割減以上とする。
・生きものを育む技術・・・冬期湛水、江の設置、魚道の設置、ビオトープの設置等の取り組み
・生きもの調査・・・年2回の田んぼの生きもの調査の実施
これらの要件を満たすお米が「朱鷺と暮らす郷」米になります。(佐渡市による認証制度「朱鷺と暮らす郷認証制度」)
さらに、美味しさを追求し、タンパク含有率6.2%以下が、認証米要件に加わりました。(平成25年産米より)
– 上記JA佐渡より抜粋 –

普段何気なく食べている佐渡産コシヒカリですが、当たり前の味の裏にはこんな農家さんたちの努力があるんだよなぁと知るきっかけになりました。
朱鷺に棲んでもらいたい。その一心で様々な研究者も佐渡に来て農家さんたちと一緒に取り組んだ努力の賜物。それが世界農業遺産(GIAHS)の登録にも繋がったんですよね。
皆さんも普段食べているお米を佐渡米に切り替えたくなったのではないでしょうか?ちょっと試してみたい!と思ったら取り寄せてみてくださいね。

通販でも買える「朱鷺と暮らす郷認証米」購入サイト
佐渡もん – 相田ライスファーム 佐渡スーパーコシヒカリ –
佐渡特選市場 斎藤農園
楽天市場 食の宝島佐渡 朱鷺と暮らす郷コシヒカリ

トキの羽根が拾えるかも?牛尾神社にお参りに行こう。

牛尾神社

毎年6月には薪能の演能がある牛尾神社。普段お参りに行く機会が無かったのですが、拝殿の彫刻がとっても素晴らしいのでその撮影に訪れました。カメラを変えたり、レンズを変えたりすると、また違った目線での撮影が出来ますよね。新たな気持で訪れると違った発見もあったりするものです。こちらの駐車場はちょっと入りにくいのと、出る時も車の通行量がある道路に面しているので、なかなか出にくいです。裏手の参道もあるのですが、出来れば表側の参道をおすすめしたいです。

大鳥居

大鳥居をくぐると、凛とした雰囲気に包まれています。
左手に天満宮の薬師堂があり、正面には拝殿、拝殿横には能舞台、拝殿前には樹齢1000年の安産杉があります。参道の杉はどれも巨木でこの神社が古来から由緒ある神社であることが伺えます。

安産杉

天満宮の屋根は茅葺き屋根で、風情があります。

天満宮 薬師堂

こちらが拝殿です。正面、横にも見事な彫刻が施され、当時の棟梁の技術の高さが伺えます。立体的に掘られたこの彫刻は本当に見事なものです。
脚立を持ってきて、本格的に撮影したいなぁと思いました。望遠レンズでの撮影では細部の細部までは再現出来ません。

牛尾神社

主に竜の彫刻が多く、鱗のひとつひとつが丁寧であり、ディティールも素晴らしいです。作り手によってはまんが昔ばなしに出てくるような、ほんわかした竜の表情だったり様々ですが、こちらの彫り物は写実的な感じで迫力のある竜です。

竜の彫刻

竜の彫刻

獅子の彫刻

龍の彫刻

お参りを済ませて、鳥居をくぐると何やら羽根のようなものが落ちているのを発見。やや朱色がかったこの羽根はトキの羽根ではありませんか!
私はお参りの時には必ず100円をお賽銭として入れるのですが、ご利益があったのでしょうか。人生初のトキの羽根発見に、嬉しさを隠せません。(ということでブログ記事に)

トキを幾度となく撮影しておりましたが、トキの羽根を拾ったのは初めてです。確か記憶によれば、ワシントン条約により販売してはいけないし、国外に持ち出してはいけない。という規制があったと思いますが、これを拾ってはいけないということは無いというのをお聞きしたことがあります。また、他人に譲渡してはいけないという注意があったような記憶もありますが、正しくは環境省にお問い合わせください。
環境省トキ情報

トキの羽根

そういえば、この牛尾神社の近くをトキがよく飛んでいるので、その時に羽根を落としたのでしょうね。
おそらく近くにトキの巣があると思われますので、巣に近寄るのはやめましょう。そして、拾った羽根は他人に譲渡などせず大切に保管しましょうね。
以前、専門家の方に紫外線に当てるといずれ色が抜けると聞いたような気がします。とはいえ、金庫などに保管しては見れないので、飾るのであれば直射日光の当たらないところに飾ることをおすすめします。

ちなみに、このトキの羽根は伊勢神宮の遷宮で奉納される須賀利御太刀の柄に、トキの羽根が二枚使われているのです。20年に一度新調されるのですが、これだけトキが増えれば安泰ですよね。第63回式年遷宮は2033年ですから、その時には佐渡島以外でもトキが見られるかも知れませんね。

当館から牛尾神社までの地図

カフェ併設の朱鷺オカリナの里 「城南窯」(じょうなんがま)

城南窯

佐和田のコメリ向かいの交差点の坂を上がり、左手にある小高い丘の上にあるカフェ併設の、朱鷺オカリナの里「城南窯」さんにお邪魔してきました。窓からは海が一望出来て、とっても素敵な空間なんです。ここのお店は、城南窯という窯元さんですので、作品も展示してあるカフェです。もちろん提供される器もこちらで焼いたもので、作品に囲まれながら窓からの眺めを堪能出来るんです。

城南窯

丁度この日は雨上がりで二重になった虹が見れました。
城南窯からの虹

店内は池田脩二さんが手掛けた朱鷺をモチーフとしたレリーフが天井や壁に、沢山羽ばたいており、佐渡らしい空間となっています。また、池田脩二さんは佐渡汽船のときわ丸のエントランスホールにある、朱鷺のレリーフを手掛けた方です。ご存知でしたでしょうか?
佐渡汽船の新造旅客カーフェリーときわ丸
池田さんの作品はこちらです。
城南窯 池田脩二 作

池田さんの代表作でもある、朱鷺オカリナ。通常の形状だと、朱鷺の顔の部分が演奏中のオカリナの穴をふさぐ指で隠れてしまう。改良を重ね、演奏中でも朱鷺の顔が見えるような形状に仕立てあげ、やっと完成した作品なのです。その想いを形にする愛情と情熱は、この地にカフェとアトリエを開くにも同じぐらいに注がれたようで、池田さんのこれをやろう!と決めたら没頭してやるというアーティストの集中力のような、そのようなものを感じました。
池田 脩二 朱鷺オカリナ

偶然にも立ち寄った際に、窓の外に虹が出てその情景をバックにオカリナの演奏をしてくれました。
写真ではお伝え出来ませんが、~El condor pasa コンドルは飛んでいく~という曲です。これには来場した女性たちも感動。また、偶然にも池田脩二さんとお連れした女性たちの大学の学長さん(あのイルカの彫金で有名な宮田亮平さん)が親戚だということで、これまたご縁のあるお話。
池田 脩二 朱鷺オカリナ

奥様や娘さんの作品もあり、中でもかわいい!と人気な池田早季恵さんの作品。当館にもいくつか展示させていただいております。コブダイや朱鷺など佐渡の人気の動物をモチーフにした作品や、ふくろうやかめ、鬼などその表情もとてもかわいらしく、柔らかな雰囲気。
城南窯 池田早季恵 作
城南窯 池田早季恵 作

お土産としてお買い求めいただくもよし、作品に囲まれた素敵な空間で、窓の景色を眺めながらのんびり過ごすもよし。
お近くを通る際にはぜひお立ち寄りいただきたいお店としてご紹介いたしました。

佐渡市中原15-12
0259-57-2368
営業時間:11時~18時
木曜定休日

当館から城南窯への地図