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ドンデン山荘からの夜景と天の川

ドンデン山荘と天の川

標高約900mにあるドンデン山荘。標高が高いので街明かりの光害が少なく、夜景と星空を両方楽しめる佐渡の夜景スポットです。
西には天の川が流れ、南には新潟市街の街明かり。月がある時には東から月が登ってきます。今回は月明かりもなく、風も穏やかな感じだったのですが、少し水蒸気が多めな夜空でした。

ドンデン山荘の明かりが少し明るいので、普通に長時間露光で撮影すると明るすぎちゃうので注意です。

ドンデン山荘星景

上の写真はソフトフィルター使用。水蒸気があるので、余計に光が分散して写っています。ちなみに、撮影時間は21:50頃で丁度両津港着船のおけさ丸が到着の時間でした。

ドンデン山荘からの夜景

上の写真はノンフィルター。こちらの方がすっきりして良い感じでした。雲ひとつない星空でしたが、若干雲があった方が絵になる気がします。

ドンデン山荘デッキ

ドンデン山荘は両津港から車で約30分。山道を上がってくる途中に佐渡の固有種サドノウサギや、テンやイタチ、オオコノハズクやトラツグミなど夜行性の動物たちに遭遇することもあります。また、今年は放牧が無かったのですが、例年ですと道路に放牧牛がいたりもします。道路を走行する際には十分ご注意ください。

当館からドンデン山荘までの地図

ドンデン山で星空撮影会 眼下に広がる雲海の下の夜景が幻想的過ぎる!

ドンデン山夜景

この日は佐渡の写真の巨匠たちに囲まれつつ、ドンデン山へと足を運びました。
巨匠たちのブログはこちら→ガシマ2 -photo Life- 佐渡の四季+α
先日サドノウサギの記事をアップしてからの続きになります。あれから随分日が経ってしまいましたが・・・ご了承ください。

既にドンデンへの星空なぞ忘れ去ってサドノウサギの姿に感動し、夢中でシャッターを切っていた私ですが、巨匠たちに遅れすぎて心配をかけるといけないので、軽トラックだというのにキュルキュルキュルーーーっとタイヤを鳴らしながら、ドンデンのワインディング・ロードを走ります(笑)

正直なところ、加茂湖に広がる両津の夜景と星空が撮れればいいや。なんていうあまり期待もせず、ノウサギ撮れたから既にご満悦な私でしたが、ドンデン山荘へ到着するとその気持ち一変。ごめんなさい、ドンデン山ナメてました。ホントごめんなさい。こんな風景見たこと無い!!!

この日の午前中はぐずついたお天気で、パラパラっと雨も振ったり、半分雲に覆われているようなそんな微妙な天気だったのです。それがどうでしょう!佐渡の真ん中にあたる国仲平野に雲が集まり、雲海を形成。その雲海の下からライトアップするかのごとく、加茂湖、金井、佐和田らへんの町の明かりが見事に雲海を照らしていて、なんとも言えない幻想的な風景が広がっているではりませんか!!

ドンデン山の雲海と夜景

正直この景色を撮影するのに夢中で、星空どっちでも良くなっていました。
見事に写真にそれが反映された形になっております。。。
ということで、雲海以外は巨匠たちの写真をご覧いただきたいです。

ドンデン山からの天の川

眼下に広がるライトアップされた雲海。そして小佐渡の山々の向こうには新潟の夜景。天には天の川流れる広大な宇宙が広がっています。こんな景色が見れるとは正直思いませんでした。この機会をいただいたFacebook友達と巨匠たちに感謝するとともに、この景色をブログをご覧になっている方々にもお伝えしたい!

天の川

この日は空気も澄んでいて、天の川が肉眼でも綺麗に見れました。
夜中になかなかこの山の上まで車を走らせる人はいないでしょうけど、この苦労の甲斐があってか素晴らしい景色を見ることが出来ました。何でもやってみる!行ってみる!って大切ですよね。
ドンデン山からの夜景も素晴らしいし、星空も素晴らしい。それ以上に雲海はもっと素晴らしかった。

準絶滅危惧種の佐渡の固有種サドノウサギ(佐渡野兎)に出逢う

サドノウサギ

サドノウサギ(学名:Lepus brachyurus lyoni)
佐渡の固有種であり、増えすぎて困った為、テンを放して間引きしようと試みたらテンが増えすぎてしまい、準絶滅危惧種に指定されてしまったサドノウサギ。後ろ足が雪に埋まらないように長いのが特徴だそうです。夜行性なのでなかなか見る機会もなく、またすばしっこいので、見つけても撮影することが出来ませんでした。

今回たまたま夜、山道を走っていると一匹の兎が車のライトに照らされて、逃げては立ち止まり、逃げては立ち止まりを繰り返していました。たまたま立ち止まったところを、手持ちのカメラでパチリと収めることが出来ました。なるほど・・・情報どおり、耳がやや短く、後ろ足が長い。毛色は夏毛の茶色へと生え変わっていました。冬毛になるのはいつになるのかわかりませんが、その頃はこの山道は通行止めになってしまう。。。

サドノウサギ

農家さんのお話では、サドノウサギは割りとそこらへんにいて、農作物を食い荒らすので厄介モノだそうな。確か朱鷺も同じく厄介モノ扱いされて絶滅してしまった。農業は自然との共生、人としての生き方を考えさせられます。

佐渡島には他にも独自の進化を遂げた固有種がいます。(新種含む)
・サドノウサギ
・サドカケス
・サドトガリネズミ
・サドモグラ
・サドハタネズミ
・サドアカネズミ
・サドガエル
・サドマイマイ
・サドマイマイカブリ
・サドメクラチビゴミムシ
・サドコブヤハズカミキリ
・サドセスジハナカミキリ
・サドチャイロヒメハナカミキリ
・サドミヤマチビコブカミキリ
・ウスゲアメイロカミキリ
・ヘリジロコモリグモ
・サドクロナガオサムシ
・サドホソアカガネオサムシ
・サドクロオサムシ
・サドアオオサムシ
・サドヒメサビキコリ
・サドムシオイガイ
・サドギセル
・サドキビ
・サドヤマトガイ
・サドヤマキサゴ
・サドアザミ
・サドナデシコナマコ

朱鷺も含めてですが、この島で守られている生物は沢山。
生き物たちにとって暮らしやすいのか、たまたま天敵がいなくて生き延びているのか。どちらにしても、島の魅力のひとつであることにかわりありません。
島の魅力といえば、この日は山に登って素敵な景色が見れたのです。その模様はまた後日投稿します。