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新潟県のレッドデータ絶滅危惧二類の大白髭草(オオシラヒゲソウ)

オオシラヒゲソウ

佐渡でも局所的にしか見られない、大白髭草(オオシラヒゲソウ)を見に深山へと足を運びました。
オオシラヒゲソウは新潟県のレッドデータリスト(絶滅危惧種のリスト)で、絶滅危惧二類に指定されています。

日本海側の山奥にしか自生がなく、水の流れる半日陰の岩場の上などに生えています。
近縁種の白髭草(シラヒゲソウ)よりも大型で、草丈は20~30cmぐらいになります。

シラヒゲソウ

ウメバチソウの仲間で、咲く時期も環境も似たような感じです。科名はユキノシタ科。
多年草で毎年同じ所に群生しています。今年は少し数が増えたのか、それとも今年が花時期ぴったしに見れたのか、去年よりも花付きが良かったです。

この自生地までの道のりが険しく、しかも前日にかなりの降雨量だったので斜面も崩れやすく、歩きづらいぐらいし長靴は泥まみれ。
落差2mぐらいの沢を登ったり、40°ぐらいの斜面を登ったり降りたり。
それでも、花に出会えるとその苦労も吹っ飛ぶぐらい喜ばしいんですよね。
懐かしい人に逢いに行く・・・そんな心境かも知れません。

自然観察指導員

連れ添いは自然観察指導員の女将(笑)
花を撮影しつつ、帰りにはなめこに出逢いつつ・・・自生地を後にしました。

天然なめこ 原木 自生

佐渡の秋は食べ物も美味しいし、トレッキングするにも涼しいし、紅葉や秋の花にも出逢えます。
妙見山は松虫草(マツムシソウ)の大群生!晩夏のお花見トレッキング
ぜひ!秋の佐渡にお越しください♪

佐渡で絶滅のトキソウ湿原に降り立つ

佐渡のトキソウ

もう絶滅したであろうと囁かれていたトキソウ。
特定(重要)植物群落に指定されるも、一株もなく消滅してしまった。
なにやら日本最後の朱鷺のような悲しい出来事でした。

しかし、湿原にまだあると私の山野草の先生である羽茂の岡崎さんに連れられ、現地に向かうとトキソウの葉っぱのようなものが確認出来ました。
そして、今回丁度花時期かと予想して現地に向かうと・・・なんと5株程立ち上がり、開花してました!!

トキソウ

美しく、湿原の緑の草地にパッと開いた朱鷺の羽色のような花。
湿原に降り立つ朱鷺のようなそんな様相です。

まだ開花前の蕾もあり。
蕾の状態も確認できました。
トキソウ蕾

環境省レッドデータブックでは絶滅危惧II類に指定されている、トキソウ。
このトキソウの自生地を守るべく、何かしら活動が出来ればと思います。

銀蘭(ギンラン)と笹葉銀蘭(ササバギンラン)と祐舜蘭(ユウシュンラン)の違い

銀蘭(ギンラン)

こちらは銀蘭(ギンラン)です。
当館近くの山にも結構の群生が見られました。
里山の木陰のある斜面の下らへんにポツポツっとあったりします。

笹葉銀蘭(ササバギンラン)

こちらは笹葉銀蘭(ササバギンラン)です。
笹の葉っぱのようにシュッとなっていますね。銀蘭よりも葉っぱが長ければ笹葉銀蘭と思って良いです。
銀蘭よりも大きめなので、見つけやすいです。

祐舜蘭(ユウシュンラン)

銀蘭よりも葉っぱが極端に短いのは、祐舜蘭(ユウシュンラン)です。
こちらは滅多に見ることがないです。絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。

5月の下旬になると、あちこちで野生ランに出会えます。
佐渡はまだあちこちに自生地が残っており、大変素晴らしい土地だなぁと改めて思います。