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佐渡金山の山師探検ツアーで大切山抗の坑道内へ探検!(佐渡世界遺産になる前に急げ!)

佐渡金山 道遊の割戸

佐渡金山といえば、坑道の中に「早く外に出て酒を飲みてぇ。馴染みの女にも会いてぇなぁ。」などの台詞を言う人形が動いていて、江戸時代の当時の坑道の様子を再現したコースがお馴染みですよね。私が小学生の頃に遠足で行ったのは、この宗太夫坑コースで、おそらく佐渡の人や元佐渡島民の方もこのコースには行ったことがある人は多いと思います。

佐渡金山には最近出来た新しいコースがいくつかあるのでご紹介しましょう。
・宗太夫坑コース 大人900円 小人450円
・道遊坑コース 大人900円 小人450円
・産業遺産ツアー(精錬施設) 大人1400円 小人700円
・産業遺産ツアー(採掘施設) 大人1400円 小人700円
・山師探検ツアー 大人2400円 小人1200円

詳しくは佐渡金山の公式HPの料金表をチェックしてみてください。

さて、山師探検ツアーについてですが、こちらは前日までに予約が必要です。何故予約が必要かというと、坑道内に水が溜まる為、予約がないと水浸しになっているのだそうです。それを聞いただけでも、なんだか凄いところに行くのだなぁと想像してしまいます。このツアーは10:00出発と、14:00出発のどちらかが選べますので、予定に合せて時間を選びましょう。
予約は電話でオッケーですので、この山師探検ツアーに申し込む際には下記に電話しましょう。事前に靴のサイズを聞かれますので、同行する人の靴のサイズは予め聞いておきましょう。

事前準備についてですが、ヘルメットや、軍手、長靴、雨合羽(汚れ防止や防寒として)、懐中電灯を当日貸してくれます。
ただし、長靴を履いていたとしても、坑道内の泥ハネや、壁についた土などで思いの外汚れますので、綺麗な格好していくのはNGです。かばんやリュック、カメラなど持っていく人は注意しましょう。

当日ですが、まずは受付を済ませましょう。料金を支払ってチケットとパンフレットをもらいます。夏場などは受付が特に混み合いますので、早めに行っておくと良いかも知れません。
佐渡金山

待ち合わせ場所は受付のすぐ隣りの自動販売機が置いてあるところです。受付の係の人の案内があるとは思いますが、こちらの看板が目印です。移動は佐渡金山の車で行きます。お手洗い等は事前に済ませておきましょう。
山師探検コース

まずは大切山抗からの探検。ガイドさんから金山に関する説明があった後、装備についてのチェックを。ここでヘルメット、長靴等を着用します。
坑内は真夏でも10度前後で、坑内だというのに風も吹いているので、体感温度としてはそれ以下のように感じます。私はひんやりして気持ちいいのと、興奮で体温上昇しているので半袖のままで突入しました。
大切山抗

佐渡金山の岩盤はとても硬く、1日数メートルしか掘れなかったというこの岩盤。ゴツゴツしていて、ノミの跡もちらほら。
江戸時代にこれが掘られていたと思うと、なんだかこの坑道がタイムトンネルかのように時代を感じさせてくれます。
大切山抗

撮影については自由に行って良いそうですが、フラッシュがないと厳しいかも知れません。私が持っていったのは割りと光量のあるタイプのフラッシュですので、これぐらい映りましたが、スマートフォンとかだと、懐中電灯の明かりを追加してなんとか映るかも知れません。三脚を持っていったのですが、泥だらけになりますので予めご注意を。ちなみに岩壁の白いのはカビです。
大切山抗

坑道の中は案外と風の通りがあり、空気が循環しています。本来坑道で一番危険なのは崩落ですが、酸素が無いのもまた危険で、見えない分気づかないのだとか。そして、その空気を循環させるために先の画像のように二つ平行して掘っていったのだそうです。懐中電灯の明かりが無いと、本当に真っ暗闇の坑道内。ガイドさんの指示で、メンバー全員の懐中電灯をオフにするのですが、一寸先は闇というのがまさにこのことか!という状態でした。
トロッコ

トロッコのレールの上を歩いていくと、かなり広くなっているところがあり、まだまだ先があるようだったのですが、ここで終点とのこと。江戸時代に掘った場所と、明治以降の近代化されてから掘ったところが点在していていましたが、案内板もついていないようなガチな洞窟探検。帰りは同じ道を引き返す格好となります。
大切山坑

坑内は天井も低く、ヘルメットを何回かぶつけていましたが、170cm以上の方は頭上に注意しましょう。
この後南沢疎水坑へと行くのですが、また次の記事にて紹介したいと思います。

ちなみに、洞窟内にはモンスターはいませんので、剣や盾などの装備品は洞窟の外で外してください。ヘルメットと懐中電灯と長靴の装備で十分です。寒さ予防に雨合羽を着ればバッチリだと思います。
洞窟内のモンスター

南沢疎水抗へと続く

当館から佐渡金山までの地図

世界遺産暫定リストの北沢浮遊選鉱場はラピュタや古代ローマのよう

北沢浮遊選鉱場

「まるでラピュタのようだ。」Latte
「ギリシャっぽい巨大廃墟」デイリーポータルZ
「日本に古代ローマ遺跡が!?」Travel.jp[たびねす]

写真を見ていただくとおわかりのとおり、かつては栄華を誇った1937年に建設された金鉱石の処理施設です。
国指定史跡となっているこの北沢浮遊選鉱場は、1952年に廃止され建物の基礎だけが残されています。

北沢浮遊選鉱場

建物には近づくことは出来ますが、立入禁止で中は流石にキケンな状態でして、いつ崩れてもおかしくない鉄骨むき出しな状態です。
見る角度によって様々な容貌を見せてくれる、この産業遺跡は廃墟マニアには唾涎ものの撮影スポット。

北沢浮遊選鉱場

北沢浮遊選鉱場
相川病院側からのアングル

北沢浮遊選鉱場
総源寺からのアングル

北沢浮遊選鉱場
北沢浮遊選鉱場
ラピュタのような遺跡
正面からのアングル

シックナー
50mシックナー

かつては大勢の人で賑い、金の産出で栄華を誇ったこの施設。
過去人々の築き上げた建物に蔦が這い、徐々に朽ちていく様子が、なんとも儚くも美しいではありませんか。

この北沢浮遊選鉱場が平成27年7月1日~8月31日までライトアップされるようです。
時間は19時30分~20時30分までとなります。

この機会にぜひ一泊しつつ、昼と夜の北沢浮遊選鉱場を撮影してみてはいかがでしょうか?

当館から北沢浮遊選鉱場までの地図