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首都圏佐渡産業振興フォーラム「地元佐渡の再発見!ファインダー越しの非日常と写真による集客」

表参道・新潟館ネスパス

8月30日に東京の表参道ネスパスにて、首都圏産業振興フォーラムの講演をしてきました。講演内容は「地元佐渡の再発見!ファインダー越しの非日常と写真による集客」と題して、今の佐渡を知っていただき佐渡出身者の方に、佐渡を宣伝していただきたい。そんな想いを講演内容に込めました。

講演に際して案内文を作成しなければいけないとのことで、佐渡市東京事務所の方から講演内容を簡単でいいので書いてもらいたい。ということで、さらさらっと書いてみたわけですが、文字数を300文字と決められていたのにぜんぜん見ていなくて・・・こんなに長ったらしく書いちゃいました。。。

私が佐渡島で取り組んでいること。それは佐渡の再発見です。
小さい頃に遊んだ近所の町並み。小中学校の時に遠足で言った観光地。高校の時に見た景色。
これらはすべて大人になってから見ると、違った景色に見えます。そして大人になってから一眼レフカメラを買いました。
ファインダー越しの景色は、自分の見ている景色ではなく、伝えたい人への景色。
まだ佐渡に訪れたことのない方への景色であったり、佐渡を離れた方たちへの景色であったり、見る人によって捉え方は様々です。
写真のことは正直言いますと、素人です。ただ、機材だけはセミプロ並のレンズを購入しました。

何故そこまで写真にこだわったのかといいますと、観光業をしていて気付かされたことがあり、自分たちが思っているよりも「佐渡島」の知名度は低いということ。
金山が有名じゃないか。朱鷺が有名じゃないか。鼓童が有名じゃないか。曽我ひとみさんが拉致されて有名じゃないか。
他にも、佐渡おけさ、鬼太鼓、たらい舟、能、文弥人形、狂言、日蓮、世阿弥、順徳上皇・・・etc.
でも、佐渡が何県にあるのか、どこらへんにあるのか、まだまだ日本でも知られていないのです。
正直、佐渡ってどこにあるの?と聞かれた時に、「この人はなんて地理に弱い人なんだろう」と心の中で思っていました。

そんなある時、有名なマーケティングコンサルタントの方の話を聞く機会があり、
知られていないのは存在していないのと一緒
そのコンサルタントさんの一言を聞いて、ガツンと頭を殴られてような気がしました。
佐渡島を知らない=興味ない=存在していない(その人の中で)
私は、これは大変だ!仕事をしている場合ではない。もっと日本中の人に佐渡を知ってもらはないと、佐渡はダメになってしまう。
そんな危機感すら生まれました。

幸いなことに、中学校からパソコンが得意で、自分でプログラムを組んだり、ウェブサイトを構築したり、
情報発信するスキルについては、プロ顔負けの知識と技術を持っていました。
さらに幸いな事に、ソーシャルメディアというものが普及し、通信も高速化されネットインフラが整い、誰もが個人で情報発信・受信が出来るようになったのです。

あとは情報を伝えるだけ。
しかし、これが非常に難しいのです。1人の人脈ではソーシャルメディアを用いたとしても、興味をもって見てくれる方というのは限られています。
いかに情報をシェアしてもらうか。その関係性づくりや記事の魅力をどう高めるか、いろいろ観察して自分なりに考えました。
一番手っ取り早くシェアしてもらいやすい情報は何か?たどり着いたのは、「人の感情に訴えかける写真」でした。
「美味しそう!」「綺麗!」「カワイイ!」「凄い!」
これらの感情が高まってくると人は
「食べてみたい!」「見てみたい!」「行ってみたい!」
という行動へとシフトしていきます。

しかし、どんな佐渡を伝えれば良いのか・・・これが一番悩みました。
佐渡を伝えるには、もっと佐渡を知らなければいけない。
佐渡に暮らしていても、金山は小学校以来行ったことがないし、砂金採りもやったことがない。
もちろんトライアスロンは出たこと無いし、やろうとも思わない。
ダイビングもしたことがないし、トレッキングもしたことがない。
これではダメです。実際に行ってみる、食べてみる、体験してみる。そしてその情報を伝える。
実体験を元に写真を撮って、それを「食べてみたい!」「見てみたい!」「行ってみたい!」と思うようなレポートをしないと伝わらない。

佐渡出身者で島外で活躍されている方の多くは、高校を卒業してからすぐ島外で大学に行ったり、就職したり、
大人になってから佐渡を識る機会がなく、佐渡の魅力に気づかず、佐渡のことを聞かれても答えられない。
そればかりか、佐渡は何にもない島であるとか、船が止まると孤立してしまう、観光も衰退の一途であるとか、ネガティブな情報ばかり発信し続けている方がいます。
これではいけません。
地元の人が言うからこそ、プラスのこともマイナスのことも説得力を帯びます。

地元の人が魅力を語るからこそ、「食べてみたい!」「見てみたい!」「行ってみたい!」と思うのではないでしょうか?
それが元島民であれば、その語りは「旅行雑誌るるぶ」を凌駕する魅力発信になると思うのです。
これからでも遅くはありません。どうか佐渡の魅力をもっと知っていただきたい。
皆さんで佐渡の魅力を磨いて、それを周りの方へとお配りしてください。
佐渡にはそういう素材は沢山あります。あとはその素材をどのように使って、どのように提供するか。それだけなのです。

島民・元島民ともに協力し合い、佐渡を愛し、佐渡ファンを増やしていこうじゃありませんか。
どうかご協力の程よろしくお願いいたします。佐渡を助けてください。

・・・とこれは長すぎました。
浅草の佐渡食材専門店のだっちゃの北村さんにも「すげぇ気合い入った紹介文だね、裏まで続く紹介文はじめてみたよ(笑)」と、なんともお恥ずかしい限りであります。講演は1時間30分ということだったのですが、終わってみればあっという間でした。
その時のスライドがこちらです。

この産業振興フォーラムにご来場の方は全部で80名様。
殆どが佐渡出身者の方で、関東在住の方。中にはFacebookで知り合ったお友達の方までお越しいただき、こんなにも佐渡を愛してくださる方たちがいるんだと感動いたしました。

講演のテーマでもある「今の佐渡を知る」ということで、講演の最中にアンケートをとってみました。「佐渡金山へ最近行きましたか?」は半分ぐらいで、「南沢疎水抗に入ったことのある人?」はほんの数名程度でした。まだ高速カーフェリーのあかねにも乗船したことがある人はほとんどいらっしゃらない。当然ですが、故郷を離れていればそういう機会も少ないでしょうし、帰省されても墓参りやらいろいろとお忙しいでしょう。仕方ないのかもしれません。

もっと今の佐渡を知っていただきたい。
先日作成した佐渡の写真集「佐渡自慢」もお持ちして、今の佐渡にはこんな景色がある。ぜひ改めて故郷を見直し、再発見していただきたい。そんな想いをお伝えしてきました。

今回の産業振興フォーラムでは、講演をした私が一番勉強になったと思います。そして多くの元佐渡島民の方たちと逢う機会をいただきました。
しかし、もっともっとお伝えしたい佐渡があります。

もしFacebookをやっていらっしゃる方で、佐渡出身者の方がいらっしゃいましたら繋がっていただけないでしょうか?
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ほぼ佐渡の情報ばかりアップしております。また、このブログでも佐渡情報を出しておりますので、たまに覗いてみてくださいね。

たまに東京に行くと人の多さに驚きます。
信号が青になると一斉にスクランブル交差点に人が行き交う。こんな光景は佐渡では非日常なわけで、都会の日常と佐渡の日常をたまに替えっこすると面白いなぁなどと考えておりました。
渋谷交差点

また行きたい。東京。
お世話になりました。