新穂トキの森公園近くにある東光院。弘仁元年(810年)に阿釈上人が開基したと伝わる古刹です。
子孫繁栄のご利益のある約3トンの大珍宝御神体があるという、なんとも魅力的な感じではありますが、参道にある小さな看板でこんなものを見つけました。
まるでオリエンテーリングのような感じですよね。どれどれ、、、と参道にある石を眺めるも、なかなか見つからない。ウロウロとしていたら、ご住職が通りかかったので、時間が無かったので早速答えを聞いてしまった次第。二箇所あるらしく、サクッとご案内していただきました。
はい、こちら。
それと、こちら。
若干小さめではありますが、確かに♥の形をした石が埋め込まれてありました。皆さんもぜひこの幸運のハートストーンを探してみてください。ご利益があるかもしれませんよ。
その後、東光院の住職からお寺についてお話しをいただきました。鐘のお話になり、以前はここには鐘が無かったそうですが、寄贈され鐘が備え付けられ、毎朝願いを込めて突いているのだとか。この梵鐘には良寛様の詩が刻まれているようです。
また、鐘楼の屋根と山門の上には菊の御紋があり、順徳上皇との縁があるお寺であることの象徴でもあります。山号の龍亀山は順徳上皇があたりの田園風景が亀甲のごとく、明媚であったことからつけられたと伝えられています。この山門は1808年ごろ建てられたそうで、当時の大工の技術が込められた素晴らしい彫刻です。
本尊様は金剛界、胎蔵界をあらわす2体の大日如来さまで、本堂に安置してあります。今回は時間もなく、外から合掌してのお参り。後日改めてお参りさせていただきます。
びっくりしたのが、本堂すぐ横にある看板です。「良寛鍼灸接骨院」と書かれているではありませんか。住職にお聞きすると息子さんが帰ってきて開業したのだとか。本堂のお部屋で治療とのことで、なんだかご利益までありそうな治療院。お寺の前にはそんな看板もないので、おそらく気付かない方は多いのではないでしょうか。こちらも後日ぜひ行ってみたいと思います。
このお寺には奥の院があり、この中には大珍宝御神体が安置されているのです。今回はそのことよりも順徳上皇からいただいたという千手観音を寺宝にしてあるそうです。ぜひこちらを拝んでいきたい。そんな思いもあり奥の院へと足を運びました。
奥の院の入り口脇には男性器と女性器を模した石が置いてあり、子孫繁栄のご利益のありそうな感じです。しかしこれより大きな男根の御神体が奥の院の中にあります。
重さ約3トンという大珍宝。子孫繁栄、下の病気平癒、安産のご利益があるのだとか。もとは赤泊の徳和にある味噌舐め地蔵の脇に生えていた松の木で、平成6年に譲り受けたのだとか。その他にも江戸時代から約500体もの男性器が奉納されています。7月18日は子王大権現祭りがあり、当日は堂内で僧侶方が600巻の大般若波羅蜜多経を読誦するそうです。
こちらの本尊様は千手観音さまで、33年に一度御開帳される秘仏だそうです。こちらが元の本尊様だったようで、江戸時代に上杉景勝の佐渡攻めによる寺の焼き討ちを逃れ、奥の院に本尊様を安置したのだとか。その頃に天台宗から真言宗へと改宗したそうです。
このお寺の近くの長畝の田圃には野生のトキを沢山見ることが出来ます。ぜひお立ち寄りいただき、ハートストーンを見つけてみてください。ハートを見つけた方はインスタグラムに投稿する際に、ハッシュタグで #東光院♥ と付けてみてくださいね。
龍亀山 東光院
〒952-0101 佐渡市新穂長畝1630
0259-22-3837
http://sadoreijoukai.jp/tokoin/toukoin_01.html
当館から東光院への地図