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上野の老舗伊豆榮の国産うな重が食べれるホテル天の川荘

うな重

今日は土用丑の日なので、念願であったホテル天の川荘さんへお邪魔しました。
こちらでは江戸中期から代々鰻を専門に扱っている、老舗割烹伊豆榮(いずえい)の国産鰻を使用したうな重が食べれるのです。しかも今日は土用丑の日なので、通常2700円のところ2500円!普通なら需要がある時だから高くしても売れそうなものなのに・・・まぁ200円ぐらいの差ならここまでのものを食べるのに躊躇無しですけどね。本気の料理には心で食べるわけであり、金額で食べるわけじゃないのです。
ちなみにうな重は焼き上げるまで30分ぐらいかかるので、時間の無い方は予約をして食べる時間を指定した方が良いと思われます。

天の川荘さんの玄関を入って左側にエレベーターがあり、6Fまで上がるとレストランがあります。指定した時間ピッタリに行ったら、ちょうど焼き上がったばかりのようで、待たずにすぐ食べることが出来ました。

上野 伊豆榮

重箱の蓋を開けると・・・書いてあるではありませんか、上野池之端伊豆栄。ほら、国産鰻様が顔を出しました。
実を言うと、うなぎってあまり好きじゃなかったのです。特にスーパーなどで売っている中国産うなぎって、皮がぐにゅぐにゅしていて、しっぽの方は泥臭いし、タレはベタベタ甘いし。故に昭和天皇まで愛してやまなかったという、上野の伊豆栄さんのうな重とはいかほどのものなのか?と興味津津だったのです。

国産鰻のうな重

大変申し訳無いのですが、もう食べ始めたら箸が止まらず・・・一気に食べてしまいました。なので、綺麗なままのうな重写真でご勘弁ください。
まずこの国産鰻ですが、箸を入れたら、皮までホクッと切れる。あのスーパーで売っている外国産のウナギのぐにゅぐにゅな皮など別の生き物なのでは?ってぐらいです。そして、身もホクホクな感じのふっくらした焼き上がり。一口おくちへと運ぶと、炭火で焼いた時の特有の炭焼きスモークな香りを纏っていて、それが鰻のタレと相まって絶妙な香ばしさ。もちろんあのベタベタに甘いタレではなく、あっさりとした中にもコクのある醤油ベースのタレ。

あのベタベタに甘いタレだとご飯の味を殺すどころか、甘いから気持ち悪くなるのですが、もうこちらは別料理として認識しています。比べるだけ野暮というもの。ご飯の旨味を引き出しつつ鰻の香ばしさや脂のコクをさっぱりとさせるタレの効果。なんという美味しさでしょう。今まで食べた鰻料理の中で一番美味しかったです。

ホテル天の川荘

しかし、ひとつ疑問が残りました。
何故上野と佐渡が繋がるのか。伊豆栄さんと何の関係があるのだろう?疑問を残しつつ、うな重は残さずホテル天の川荘を後にしようとしたら、エレベーター近くに鰻割烹伊豆栄8代目土居一夫さん(佐渡出身)という記事が貼ってあり、謎が解けました。7代目の娘さんとご結婚し伊豆栄を継いだそうで、300年続く老舗の暖簾を継ぐことに対するプレッシャーや下働きのつらさ、失敗や環境の違いなどにご苦労された話などつらつらと記事に書かれていました。8代目を継いでから、6年後には老舗の様相から7階建てのビルに建て替えたそうで、その時常連だった中尾彬さんからは「風情も味のうち」と心配されたそうな。しかしビルに建て替えても味わ変えず、中尾さんも今でも通ってくださっているのだとか。

この記事を読んでいて、とても共感いたしました。
飲食店の事業承継というのは、先代が偉大であればあるほど後継者は大変であり、お客様の目は厳しく比べられます。乗り越えなければならない試練ではありますが、店を潰してもいけないし、自分が潰れてもいけない。その次代に合った事業展開をしつつ進化し続け、味を守っていく。味と向き合い、お客様と向き合い、覚悟を持って取り組む。伊豆栄の8代目からはそのようなことを勝手に感じました。

これは上野に行って、8代目と早くお逢いして本店のうな重を食べなくてはいけません。
今年中にはいざ上野へ。

あ、ちなみにホテル天の川荘さんは、うな重屋さんではありません。伊豆栄のうな重を食べれるホテルです。お間違いなく。

ホテル天の川荘
〒952-0011 佐渡市両津夷182-4
電話 0259-27-3215
ランチの営業時間 11:00~14:00

当館からホテル天の川荘への地図

糖度の高い緑色した高級イチジクのザ・キング

ザ・キング

7月頃から出荷が始まる夏果専用品種の「ザ・キング」の販売が始まりました。
こちらを育てているのが、佐渡の黒ダイヤで有名の小木ビオレー生産者の石塚さん。いつものようにハウスにお邪魔して撮影させていただきました。

夏果専用品種 ザ・キング

この青イチジクとも呼ばれるキングは、皮も薄く皮ごと食べられるイチジクで、中の果肉は普通のイチジクのように赤いのです。糖度は16~20度ぐらいでわりと高糖度。見た目が緑色なので、イメージ的に甘く無さそうに見えますが、青臭さはなく、わりとさっぱりとした味わい。冷やして食べるとさらにさっぱりとした味わいになります。

いちじく キング

ザ・キングの栽培されているハウスにお邪魔すると、なんとも鈴なりのキングが枝という枝にびっしり!
こういうのを見ると、農家さんっていいなぁなどと安易に思ってしまいます。実際はこの設備投資やら、栽培のご苦労やらが沢山あるのでしょうけども。

緑果イチジク ザ・キング

ハウスの中はキング無双!!見渡す限りザ・キングだらけ。果実の大きさもあり、見ごたえあります。
あと特筆すべきは、イチジクの効能。整腸作用や健胃、潤腸作用もあり、消化酵素も含むので、夏バテして胃腸が弱りそうな時にもピッタリな食べ物。食物繊維や豊富なミネラルも含み栄養価も高いのです。また成分としてメラニン色素を抑えると言われているので、美肌にも良いとか。また女性のホルモンバランスを整える効果があると言われる、植物性エストロゲンも多く含まれているそうです。

いちじく キング

甘くて美味しくて健康・美容にも良いフルーツ。
この時期にしか食べられないというのも魅力のひとつですよね。秋には高糖度の佐渡の黒ダイヤ「おぎビオレー」、夏には「ザ・キング」をぜひご賞味いただきたいです。

当館から小木特産品開発センターへの地図

佐渡産の焼あご(トビウオ)はこうして作られる

焼あご作り方

6月初旬から7月中旬頃にトビウオが沢山採れます。
このトビウオを使った焼あごの作成風景に出逢えました。ここは佐渡市真野地区の豊田という漁村で、昔から焼あご作りが盛んでした。近年は担い手もいないことから焼あご作りをする人も減ったとか。
佐渡の蕎麦つゆと言えば、このあごだしが定番です。最近では焼あごを島外のラーメン屋さんが大量に仕入れているようで大変人気なんだとか。

この貴重な焼きあごがどのように作られているのか、おばちゃんにこっそりお聞きしました。

トビウオを捌く

まずはトビウオを捌くところから。
鱗を落とし、頭を羽のところから切ります。腹を裂いて内蔵を出します。

トビウオを洗う

裂いたトビウオの腹側をブラシで綺麗に洗います。

トビウオに串を差す

頭側から長い竹串を、尻尾まで貫通はさせない程度に刺していきます。

焼あご

火の周りに差し並べていきます。最初は背中側から焼き、頃合いになったらお腹側を焼きます。

焼あご

焼きあがったら、更に豆炭で炭火焼きにして飴色になったら完成。

焼あご

丁寧な行程をおじちゃんとおばちゃん二人で、黙々と作業していました。
こんなにも手間がかかるお仕事だったのですね。そして、この丁寧に作られた焼きあごを使ったお蕎麦のつゆの風味がたまらないです。
今度焼あごのつゆをいただく時には、この作業を思い浮かべ、ありがたくいただきたいと思います。

豊田のおじちゃん、おばちゃん、ありがとう。
また来年も撮影出来たらと思います。