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二宮神社薪能(花月) 順徳天皇の第二皇女忠子姫を祭った神社にて

二宮神社薪能

2015年8月22日に開催された二宮神社薪能へ行ってきました。
毎年鼓童のEarthCelebrationと重なり、なかなか見に行くことが出来なかったので、念願の舞台となります。
開始には間に合わず、既に路上には来場客と出演者の車でいっぱいになっており、誘導員の指示のもと駐車。念願だったのでしっかりとレンズ数本と三脚を持っての観覧だったので、近くて助かりました。

入口から鳥居までの間には竹灯籠があり、幽玄の世界へのいざないがなんとも素晴らしい。
竹灯籠

八反を使用した灯篭もまた、佐渡らしい趣があります。能の島と農の島をかけたのか。。。(いや、そこまで深読みする程でもないか。)
八反ぼんぼり

入口に受付があり、そちらで来場者用の署名の名簿があったので、一応記入して寄付金箱にお金を入れて入場。
この神社はブログタイトルのとおり、順徳天皇の第二皇女忠子姫を祭った神社でして、神社の本殿脇に遺髪を祭ったお社のようなものがあります。入口には献花用の花が置いてあり、祭壇に献花してから本殿にお参りし、お賽銭を入れてから観覧します。
順徳天皇の第二皇女忠子姫を祭った神社
順徳天皇の第二皇女忠子姫を祭った神社

入口付近には地元消防団の方たちが待機。この二宮神社の能舞台は、佐渡市指定の有形文化財に指定されている茅葺屋根の能舞台で、薪の火が燃え移らないように万全の態勢です。
消防団

既に場内には撮影隊(地元のカメラ趣味の方たちなど)がベストポジションを陣取っておりましたので、私は遠慮して能舞台に向かって右側より撮影。ただ、一か所に留まると、能の写真は撮れますが、全体の雰囲気が撮影出来ないので、時々移動しつつ撮影しておりました。
望遠レンズで撮影

佐渡の能は有料の能以外は殆ど撮影が許可されています。なので、こうしたカメラマンの方たちが押しかけて、観覧席の後ろを陣取る様子が日常風景。撮影に関するマナーや注意などは過去に投稿した記事をご参照ください。
薪能の撮影なら佐渡へ!能の写真・画像・動画で幽玄な世界をあなたのカメラで収めましょう

巫女による火入れ式から始まります。私が丁度境内に入ると、二人の巫女が火を持って歩いているところでした。
巫女の火入れ式

薪のぱちぱちと燃える音、コオロギたちの虫の声、田んぼのカエルの鳴き声、野鳥の鳴き声などすべての音が、薪能の醍醐味です。ただ、当然のことながら蚊もいますので、こういった薪能では虫よけスプレーなどは持参した方がよいでしょう。

さて、いよいよ仕舞が終わり能の演能です。
今回の能の演目は花月です。ざっくりとしたあらすじは親子対面のお話です。(ざっくりすぎ・・・)
写真は桜を踏み散らす鶯を懲らしめるため、弓を射ようとしますが、仏教の殺生戒に従い、思いとどまる時の画です。この神社に所縁のある順徳天皇第2皇女、忠子女王が花見の会を開いた時に詠んだ歌と伝えられる「桜花散り散りとなるこの花に名残を惜しむ鶯の声」になぞらえるかのような演目です。(いや、深読みしすぎかも?)
花月

無事親子対面を果たし、鞨鼓(かっこ)という太鼓を叩きながら喜びの舞を披露する花月。
花月 鞨鼓

演能される前に、演目の解説があったので、とてもわかりやすく物語を観覧することが出来ました。佐渡のいろいろな能を見てきましたが、ぜひ一度お越しいただき観覧することをおすすめします。とても良い感じでした。

当館から二宮神社能舞台までの地図

佐渡金山の山師探検ツアーで南沢疎水抗へ潜入(世界遺産になる前に急げ!)

南沢疎水抗

引き続きの記事になります。
佐渡金山の山師探検ツアーで大切山抗の坑道内へ探検!(佐渡世界遺産になる前に急げ!)

今回は南沢疎水抗へと佐渡金山の車で移動。金山より少し下ったところにある普段は立入禁止の区域。おそらく佐渡の人もここの存在を知っている人は半分以下でしょう。それぐらいマニアックなところなのです。南沢疎水抗は佐渡金山の鉱山内に溜まった水を排水するためのもので、元禄4年(1691年)に掘り始め、6年後に完成した排水坑です。
長さ922mとありますが、未調査部分を含めるともう少し長いとか。未だに先進的な大学研究所による調査ロボットで、坑内を調査中というまだまだ謎の多い坑道なのです。
南沢疎水抗入り口

ここの脇にあるこの建物。実はこの建物は佐渡の環境を守る重要な施設なのです。
佐渡金山の鉱山内に溜まった水は酸性で、そのまま海に流してしまうと環境破壊に繋がってしまうということで、この施設でph調整してから排出しているのだそうです。皆さん、この事実はご存知でしたでしょうか?
PH中和施設

さて、鉄格子を開けて坑道内へと入っていきます。
南沢疎水抗 鉄格子

安全のために単管を組んでありますが、突起物があったり、足元は滑りそうなところもあり、油断するとキケンな場所です。疎水抗には手すりなどは付いていませんし、落ちてしまうと大変です。携帯やカメラなども落とさないように気をつけましょう。
南沢疎水抗入り口

この南沢疎水抗
の特徴はその掘り方にあります。将棋の駒のような五角形をした形になっているのです。何故急いで掘らせたにも関わらず、このような凝った形状で掘り進めたのかも謎のままなのです。また佐渡金山の資料館にもありますが、6箇所から同時に掘り進めるわけですが、当時機械などあるわけもなくノミのみで掘り進めます。岩盤が硬く1ヶ月に約16mしか進みません。中には五角形の形が歪なところもあり、技術の差で綺麗な五角形のところとそうでないところがあります。
南沢疎水抗

6箇所から掘り進めた南沢疎水抗の貫通点の誤差はわずか50~60cm。江戸時代当時としてはとても測量技術力の高い工事だったと言えます。
蜘蛛の巣間切り

また疎水抗の中にはいくつか妙なノミ跡もあり、これはそのうちのひとつ。
何故か逆卍(ぎゃくまんじ)のノミ跡が残されています。ミステリーな一面も沢山残されている南沢疎水抗。また、天井のノミ跡は「蜘蛛の巣間切り(くものすけんぎり)」とも呼ばれ、水滴が付くとまるで宝石を散りばめたように光って見えます。
逆卍のノミ跡

疎水抗の中にはいくつか落書きも残されており・・・これも謎多き南沢疎水抗のうちのミステリアスな一面といえるでしょう。
南沢疎水抗の落書き
南沢疎水抗の落書き
南沢疎水抗の落書き

私が見ていて神秘的だなぁと感じたのは・・・カビ。
ふわふわの真っ白なカビがびっしりと壁についていたり、ぶら下がっていたり。こんなところに住み着いているカビも、神秘的でミステリアス。
白かび
白カビ
白かび
白カビ

帰りは元来た道を帰ります。
922mの全長すべてを歩くのではなく、そのうちの約200mぐらいを往復した感じでした。

ガイドさんもおっしゃっていましたが、ここの南沢疎水抗の坑道内は世界遺産に登録されたら、おそらく入れなくなるだろうと。
安全のための柵をつけたら、史跡としての価値が下がってしまうし、とはいえ安全確保が出来るようなものでもない。なので、未だ見ていない方はぜひ今のうちに探検してもらいたい。
こういうマニアックな坑道ツアーは、全国でもそんなに無いはずです。

佐渡金山公式HP
http://www.sado-kinzan.com/
〒952-1501 新潟県佐渡市下相川1305番地
電話:0259-74-2389Fax:0259-74-3235
営業時間 4月~10月 / 8:00~17:30 11月~3月 / 8:30~17:00

※既にこのコースは一般の方は入れなくなりました。残念。

当館から佐渡金山までの地図

佐渡金山の山師探検ツアーで大切山抗の坑道内へ探検!(佐渡世界遺産になる前に急げ!)

佐渡金山 道遊の割戸

佐渡金山といえば、坑道の中に「早く外に出て酒を飲みてぇ。馴染みの女にも会いてぇなぁ。」などの台詞を言う人形が動いていて、江戸時代の当時の坑道の様子を再現したコースがお馴染みですよね。私が小学生の頃に遠足で行ったのは、この宗太夫坑コースで、おそらく佐渡の人や元佐渡島民の方もこのコースには行ったことがある人は多いと思います。

佐渡金山には最近出来た新しいコースがいくつかあるのでご紹介しましょう。
・宗太夫坑コース 大人900円 小人450円
・道遊坑コース 大人900円 小人450円
・産業遺産ツアー(精錬施設) 大人1400円 小人700円
・産業遺産ツアー(採掘施設) 大人1400円 小人700円
・山師探検ツアー 大人2400円 小人1200円

詳しくは佐渡金山の公式HPの料金表をチェックしてみてください。

さて、山師探検ツアーについてですが、こちらは前日までに予約が必要です。何故予約が必要かというと、坑道内に水が溜まる為、予約がないと水浸しになっているのだそうです。それを聞いただけでも、なんだか凄いところに行くのだなぁと想像してしまいます。このツアーは10:00出発と、14:00出発のどちらかが選べますので、予定に合せて時間を選びましょう。
予約は電話でオッケーですので、この山師探検ツアーに申し込む際には下記に電話しましょう。事前に靴のサイズを聞かれますので、同行する人の靴のサイズは予め聞いておきましょう。

事前準備についてですが、ヘルメットや、軍手、長靴、雨合羽(汚れ防止や防寒として)、懐中電灯を当日貸してくれます。
ただし、長靴を履いていたとしても、坑道内の泥ハネや、壁についた土などで思いの外汚れますので、綺麗な格好していくのはNGです。かばんやリュック、カメラなど持っていく人は注意しましょう。

当日ですが、まずは受付を済ませましょう。料金を支払ってチケットとパンフレットをもらいます。夏場などは受付が特に混み合いますので、早めに行っておくと良いかも知れません。
佐渡金山

待ち合わせ場所は受付のすぐ隣りの自動販売機が置いてあるところです。受付の係の人の案内があるとは思いますが、こちらの看板が目印です。移動は佐渡金山の車で行きます。お手洗い等は事前に済ませておきましょう。
山師探検コース

まずは大切山抗からの探検。ガイドさんから金山に関する説明があった後、装備についてのチェックを。ここでヘルメット、長靴等を着用します。
坑内は真夏でも10度前後で、坑内だというのに風も吹いているので、体感温度としてはそれ以下のように感じます。私はひんやりして気持ちいいのと、興奮で体温上昇しているので半袖のままで突入しました。
大切山抗

佐渡金山の岩盤はとても硬く、1日数メートルしか掘れなかったというこの岩盤。ゴツゴツしていて、ノミの跡もちらほら。
江戸時代にこれが掘られていたと思うと、なんだかこの坑道がタイムトンネルかのように時代を感じさせてくれます。
大切山抗

撮影については自由に行って良いそうですが、フラッシュがないと厳しいかも知れません。私が持っていったのは割りと光量のあるタイプのフラッシュですので、これぐらい映りましたが、スマートフォンとかだと、懐中電灯の明かりを追加してなんとか映るかも知れません。三脚を持っていったのですが、泥だらけになりますので予めご注意を。ちなみに岩壁の白いのはカビです。
大切山抗

坑道の中は案外と風の通りがあり、空気が循環しています。本来坑道で一番危険なのは崩落ですが、酸素が無いのもまた危険で、見えない分気づかないのだとか。そして、その空気を循環させるために先の画像のように二つ平行して掘っていったのだそうです。懐中電灯の明かりが無いと、本当に真っ暗闇の坑道内。ガイドさんの指示で、メンバー全員の懐中電灯をオフにするのですが、一寸先は闇というのがまさにこのことか!という状態でした。
トロッコ

トロッコのレールの上を歩いていくと、かなり広くなっているところがあり、まだまだ先があるようだったのですが、ここで終点とのこと。江戸時代に掘った場所と、明治以降の近代化されてから掘ったところが点在していていましたが、案内板もついていないようなガチな洞窟探検。帰りは同じ道を引き返す格好となります。
大切山坑

坑内は天井も低く、ヘルメットを何回かぶつけていましたが、170cm以上の方は頭上に注意しましょう。
この後南沢疎水坑へと行くのですが、また次の記事にて紹介したいと思います。

ちなみに、洞窟内にはモンスターはいませんので、剣や盾などの装備品は洞窟の外で外してください。ヘルメットと懐中電灯と長靴の装備で十分です。寒さ予防に雨合羽を着ればバッチリだと思います。
洞窟内のモンスター

南沢疎水抗へと続く

当館から佐渡金山までの地図