作成者別アーカイブ: 伊藤善行

佐渡産の焼あご(トビウオ)はこうして作られる


焼あご作り方

6月初旬から7月中旬頃にトビウオが沢山採れます。
このトビウオを使った焼あごの作成風景に出逢えました。ここは佐渡市真野地区の豊田という漁村で、昔から焼あご作りが盛んでした。近年は担い手もいないことから焼あご作りをする人も減ったとか。
佐渡の蕎麦つゆと言えば、このあごだしが定番です。最近では焼あごを島外のラーメン屋さんが大量に仕入れているようで大変人気なんだとか。

この貴重な焼きあごがどのように作られているのか、おばちゃんにこっそりお聞きしました。

トビウオを捌く

まずはトビウオを捌くところから。
鱗を落とし、頭を羽のところから切ります。腹を裂いて内蔵を出します。

トビウオを洗う

裂いたトビウオの腹側をブラシで綺麗に洗います。

トビウオに串を差す

頭側から長い竹串を、尻尾まで貫通はさせない程度に刺していきます。

焼あご

火の周りに差し並べていきます。最初は背中側から焼き、頃合いになったらお腹側を焼きます。

焼あご

焼きあがったら、更に豆炭で炭火焼きにして飴色になったら完成。

焼あご

丁寧な行程をおじちゃんとおばちゃん二人で、黙々と作業していました。
こんなにも手間がかかるお仕事だったのですね。そして、この丁寧に作られた焼きあごを使ったお蕎麦のつゆの風味がたまらないです。
今度焼あごのつゆをいただく時には、この作業を思い浮かべ、ありがたくいただきたいと思います。

豊田のおじちゃん、おばちゃん、ありがとう。
また来年も撮影出来たらと思います。

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佐渡だけに残る覚源上人が伝えた釘念仏供養塔


河内神社

以前日光に行った方からお聞きした話です。
日光の寂光の滝・若子神社に行った時にガイドさんが覚源上人の事を話していた時に佐渡のことを聞いたと。
何のことについて話していたか、よく覚えていないとのことで、気になって調べてみました。

時は室町時代。覚源上人(かくげんしょうにん)が日光の寂光寺で修業しているうちに、17日間仮死状態になってしまい、その間覚源上人は地獄の閻魔大王に呼び出され地獄めぐりをしました。閻魔大王は覚源上人に娑婆(しゃば)の人間に地獄に来るとどんなに大変な目に遭うか伝えてほしい。そして地獄に来ることのないように、あの御札をもって念仏を唱え地獄に来ないようにしてほしい。とお願いされました。
覚源上人が仮死状態から目覚めると手には一枚のお札が入っていました。その御札には49の穴が空いていて、地獄に落ちると49日間毎日節々に生前の業の深さの分釘を打たれるそうで、生きているうちに49万遍念仏を唱えればそれを免れることが出来るそうです。
こうして日光の寂光寺から釘念仏の御札の写しが全国に広まったそうで、今でも日光では仏事の時に黒地に白抜きになっている49の丸い穴を親戚の方たちが黒く塗りつぶして納棺しているそうです。

その全国に広まった釘念仏信仰ですが、今は釘念仏の供養塔が佐渡にしかないとか。
これは凄いことだなぁと思い、ネットで調べてみると・・・既に調べている方がいらっしゃいました。

佐渡にだけ残る釘念仏供養塔
このブログ著者の方は故郷が佐渡だとか。

石仏

以前浜河内のお祭りに行った際に神社で見かけた釘念仏という文字に記憶があり、もう一度訪れてみました。

釘念仏

浜河内神社にはいくつか石仏や石塔があり、お堂のようなところには釘念仏の云われが書かれております。
今でもこの集落で釘念仏信仰があるのかは不明ですが、このように新しい立て札が掲げられているということは、何らかの形で残っているのでしょうね。

釘念仏供養塔

日光から始まり、今は佐渡だけに残ったとされる釘念仏の供養塔。
ちょっと誇らしい気持ちになったのは、こういうものを残してくれた方たちのおかげですね。

当館から河内神社への地図

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深山に棲むといふ幽霊に会いに -ギンリョウソウ-


佐渡の深山に出現するという幽霊を見たくて、車で大佐渡山脈へと向かいます。その山には数多く棲んでいるようで、5月下旬から6月中旬頃まで見ることが出来ます。

1番簡単に見れるのがドンデン山の青ネバ登山道らへんが良いかも知れません。
しばらく歩いていると・・・ほら、出ました!

ユウレイタケ

別名ユウレイタケと呼ばれる銀竜草(ギンリョウソウ)です。葉緑素を持たないので光合成をしません。腐生植物という仲間で、ベニタケ属菌類と共生して樹木が光合成で得た養分を菌類から得る植物です。学名はMonotropastrum humile。
以前はイチヤクソウ科だったのですが、APG分類体系ではツツジ科に分類されたようです。

ギンリョウソウ

触ってみると以外に固く、玉ねぎのような感じの水分を含んだパリっとした感じの手触り。落ち葉の間からニョキニョキっと出るこの姿は、歩いているとすぐ目につきます。先端を見ると黒いまんまるの花の中心が見えます。

銀龍草

銀竜草

目玉のおやじのような様相ですよね。

幽霊茸

腐生植物

この時期にしか出逢えない植物です。
深山のユウレイに会いに行ってみませんか?

当館から青ネバ渓谷入口までの地図

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