タグ別アーカイブ: トキ

2019年佐渡汽船カレンダーが出来ました。

2019年佐渡汽船カレンダー

2018年に引き続き、佐渡汽船のカレンダーに私が撮影した佐渡の景色の写真を使っていただきました。1月から12月まで佐渡の北から南まで撮り歩いた景色たちが、その月ごとに掲載されます。
今年の表紙もトキが良いとのことで、初夏の頃に田んぼの畦道に群れでいたところを撮影したものが採用されました。まだ肩から頭にかけて灰色がかってますよね。

各月で掲載されて嬉しかったのは、漁師さんの写真。普段見ることがない、春の風物詩とも言える漁の風景。また、鬼太鼓の風景も初めて掲載されました。私の大好きな地域の鬼太鼓が選らんでいただいたので、嬉しいです。早速この地域の方の鬼太鼓保存会に出来上がったら差し上げたいと思っております。

今年もネット販売は部数限定で50本のみだそうですが、お早めにご注文してください。去年は早々に売り切れとなってしまいました。

ご注文はこちらまで。
https://www.sadokisen.com/osusume/?cd=177

トキの羽根が拾えるかも?牛尾神社にお参りに行こう。

牛尾神社

毎年6月には薪能の演能がある牛尾神社。普段お参りに行く機会が無かったのですが、拝殿の彫刻がとっても素晴らしいのでその撮影に訪れました。カメラを変えたり、レンズを変えたりすると、また違った目線での撮影が出来ますよね。新たな気持で訪れると違った発見もあったりするものです。こちらの駐車場はちょっと入りにくいのと、出る時も車の通行量がある道路に面しているので、なかなか出にくいです。裏手の参道もあるのですが、出来れば表側の参道をおすすめしたいです。

大鳥居

大鳥居をくぐると、凛とした雰囲気に包まれています。
左手に天満宮の薬師堂があり、正面には拝殿、拝殿横には能舞台、拝殿前には樹齢1000年の安産杉があります。参道の杉はどれも巨木でこの神社が古来から由緒ある神社であることが伺えます。

安産杉

天満宮の屋根は茅葺き屋根で、風情があります。

天満宮 薬師堂

こちらが拝殿です。正面、横にも見事な彫刻が施され、当時の棟梁の技術の高さが伺えます。立体的に掘られたこの彫刻は本当に見事なものです。
脚立を持ってきて、本格的に撮影したいなぁと思いました。望遠レンズでの撮影では細部の細部までは再現出来ません。

牛尾神社

主に竜の彫刻が多く、鱗のひとつひとつが丁寧であり、ディティールも素晴らしいです。作り手によってはまんが昔ばなしに出てくるような、ほんわかした竜の表情だったり様々ですが、こちらの彫り物は写実的な感じで迫力のある竜です。

竜の彫刻

竜の彫刻

獅子の彫刻

龍の彫刻

お参りを済ませて、鳥居をくぐると何やら羽根のようなものが落ちているのを発見。やや朱色がかったこの羽根はトキの羽根ではありませんか!
私はお参りの時には必ず100円をお賽銭として入れるのですが、ご利益があったのでしょうか。人生初のトキの羽根発見に、嬉しさを隠せません。(ということでブログ記事に)

トキを幾度となく撮影しておりましたが、トキの羽根を拾ったのは初めてです。確か記憶によれば、ワシントン条約により販売してはいけないし、国外に持ち出してはいけない。という規制があったと思いますが、これを拾ってはいけないということは無いというのをお聞きしたことがあります。また、他人に譲渡してはいけないという注意があったような記憶もありますが、正しくは環境省にお問い合わせください。
環境省トキ情報

トキの羽根

そういえば、この牛尾神社の近くをトキがよく飛んでいるので、その時に羽根を落としたのでしょうね。
おそらく近くにトキの巣があると思われますので、巣に近寄るのはやめましょう。そして、拾った羽根は他人に譲渡などせず大切に保管しましょうね。
以前、専門家の方に紫外線に当てるといずれ色が抜けると聞いたような気がします。とはいえ、金庫などに保管しては見れないので、飾るのであれば直射日光の当たらないところに飾ることをおすすめします。

ちなみに、このトキの羽根は伊勢神宮の遷宮で奉納される須賀利御太刀の柄に、トキの羽根が二枚使われているのです。20年に一度新調されるのですが、これだけトキが増えれば安泰ですよね。第63回式年遷宮は2033年ですから、その時には佐渡島以外でもトキが見られるかも知れませんね。

当館から牛尾神社までの地図

野生の放鳥トキの写真を撮るなら秋でしょ!朱鷺色が綺麗な秋がおすすめな3つの理由

トキの写真

佐渡島に野生の放鳥トキの写真を取りに来るなら秋がおすすめ!
国際保護鳥であり、特別天然記念物であるトキ。これだけの希少動物が、ここ佐渡島では近くの田んぼに足を運べば見れてしまうという恵まれた島。日本の何処にもこのような島は存在しないのですよね。我々島民にとっては当たり前の風景になりつつあるトキのいる環境ですが、改めて考えてみると凄いことなんですよね。

さて、何故この放鳥された野生のトキ(学名:Nipponia nippon)の写真を撮るなら秋なのか?
理由の1つは、夏から秋にかけてトキは集団行動をするからです。
冬から春にかけては繁殖期で、つがいで行動します。つまり最高でも2羽しか同時に見れるチャンスが無いということなんですよね。羽化した雛が巣立ちをすれば、家族で行動するシーンは見れるチャンスがあるかも知れませんが、もともと警戒心が強いトキが、子育て中はさらに警戒心が強いので、よほどの望遠が無いと難しいかも知れません。

もう1つは、秋の稲刈りが終わった田んぼだと、トキが見やすいからです。9月半ばぐらいになってくると、あちこちで田んぼの稲刈りが始まります。稲刈りの終わった田んぼではトキが餌を探しやすくなるのと、刈り取り前の稲はトキの背丈よりも高く、見つけにくいのです。

もう1つは、繁殖期の1月~6月ぐらいはトキの羽から頭にかけて灰色になり、綺麗な白色と朱鷺色のイメージとは違った感じになるからです。昔はトキは二種類(白いトキと黒いトキ)いると考えられていた文献もあるそうです。

朱鷺色の羽
トキの写真
朱鷺の写真

ただ、野生のトキの写真を撮るにはルールがあります。
マナーを守って撮影しないといけませんのでご注意を。

トキとの共生ルール

1、やさしく静かに見守りましょう。
トキを驚かせないように、なるべく音をたてずに静かに見守りましょう。
トキを見るときは、双眼鏡などで遠くから静かに観察しましょう。また、車から降りずに観察しましょう。

トキに餌付けをしないようにしましょう。
トキは野生生物です。エサを与えるのではなく、エサが豊富な自然を再生していきましょう。

繁殖期間はトキの巣に近づかないようにしましょう。
3月から6月にかけてはトキの大事な繁殖期です。この時期に人が近づくと、巣づくりや子育てをやめてしまうことがありますので、できるだけ人の姿を見せないことが大切です。
観察や撮影などでトキの巣には近づかないようにしましょう。

トキを観察する時は地域に迷惑をかけないようにしましょう。
トキは集落周辺の水田、草地、沢などでエサをとり、木の上に巣をつくります。観察する時に無断で私有地や農地などに立ち入らないようにしましょう。
また、農道や林道に駐車して通行の妨げにならないようにしましょう。

トキの森公園ではいつでも朱鷺が間近で見られますけどね。
トキの森公園公式HP

当館からトキの森公園までの道のり