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蛇結茨(ジャケツイバラ) 別名 河原藤(カワラフジ)

蛇結茨(ジャケツイバラ)

この蝶々のような花姿には似つかわしくない、かなり鋭いトゲのある木です。
川岸に自生することから、別名河原藤(カワラフジ)と名付けられているのも頷けます。
花時期は佐渡島では5月下旬~6月上旬ぐらい。

蛇結茨(ジェケツイバラ)

蔓性の木なので、近くの木に絡まって花を咲かせています。
鋭いトゲが無数にあるので、近寄りづらいです。

河原藤(カワラフジ)

わりと当館から近くの、真野川伝いに上がっていく検診センター奥に何本か自生しています。
同じくして擬宝珠(ギボウシ)も同じ場所に自生していました。
ここの奥には堂所御所跡(どうどころごしょあと)があり、大きな石碑が立っているとのこと。
近々行ってみたいと思います。

都忘れ(ミヤコワスレ・ミヤマヨメナ)と順徳上皇

深山嫁菜・都忘れ

佐渡の真野に自生しているこの花。
順徳上皇の句「いかにして契りおきけむ白菊を都忘れと名づくるも憂し
この深山嫁菜(ミヤマヨメナ)を見てそのように名付けられたという説もあります。

順徳上皇は承久の乱(承久の変)に敗れ、佐渡配流されました。
御所周辺に植えて愛でていた白菊を都忘れ(ミヤコワスレ)と呼び、島の人達もそれにならったことに因むそうです。
菊の花は皇室のシンボルでもあり、順徳上皇の父である後鳥羽上皇が白菊を好んだことからこの花の名前の由来には、感慨深いものがありますね。

竹やぶの中にひっそりと咲いていました。
佐渡でも数箇所しか見られず、あとは園芸品種のミヤコワスレがご家庭近くで生えているのを見かけました。
こういったキク科の植物や、マメ科、シソ科などの植物は繁殖力旺盛タイプのものがあり、あっという間に増えるので気をつけて育てないとですね。

キク科ミヤマヨメナ属
別名:野春菊(ノシュンギク)、東菊(アズマギク)
花言葉は「別れ、しばしの憩い」

ミヤコワスレ・ミヤマヨメナ