皆さんは佐渡の昔話で、狸と狐の化け比べで佐渡へ渡る話を聞いたことがありますか?
狸は笠に化け、狐は草鞋に化け、それを履いた船乗りが「イテ!」と声がしたので草履を海へ投げ捨てた。笠に化けた狸だけが佐渡へ渡れたというお話です。
ちなみに、スタジオ・ジブリの映画「平成狸合戦ぽんぽこ」で名前だけ登場する佐渡の団三郎。狸の四天王と呼ばれ、相川の二ッ岩に祀られています。
佐渡では狸のことをムジナと言ったり、とんちぼと言ったり、様々ですが、佐渡の狸は実は外来種なんだそうです。
昔、江戸時代頃に金を精錬する鞴(ふいご)という道具に狸の皮が使われたのだそうです。鞴(ふいご)とは高温の熱で金を溶かす為に空気を送り込む道具で、この鞴の中に狸の皮が使われていました。狸の皮が沢山必要で、その為本土から持ち込まれたのだそうです。
今では佐渡の至る所で、狸を見かけます。
狸もテンも、人間によって持ち込まれた外来種だったのですね。
この鞴(ふいご)ですが、相川郷土博物館に展示してありますので、興味のある方はぜひご来館ください。
■相川郷土博物館
所在地 〒952-1505 佐渡市相川坂下町20番地
TEL 0259-74-4312
当館から相川郷土博物館への地図