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美しい氷爆を見に猿八の滝へ

氷爆

佐渡の冬のおすすめって何ですか?と聞かれることがあります。荒々しい外海府の波、美しい雪景色の神社仏閣、寒ブリ、岩のり、牡蠣など魅力は沢山あるのですが、寒さがMAXの時だからこそ楽しめる美しい景色を今回ご紹介したいと思います。

佐渡には二つの山脈があり、北は大佐渡山脈(標高1000mぐらい)、南は小佐渡山脈(標高600mぐらい)といいい、いくつかの川が流れ、そこには滝もいくつかあります。今回は氷爆(ひょうばく)と言われる滝が凍りつく現象を見るために、猿八という小佐渡の山間にある集落の奥地にある滝へと行ってみました。
当館から滝の入口までは車で37分、そこからは雪の為膝丈ぐらいの雪道を歩き、滝到着まで徒歩で1時間程。
装備は膝より上までの長靴(ウェーダーが好ましい)、アイゼン(沢が滑るので)、ストック(雪の中の足場確認)、防寒着ぐらいでしょうか。本当はスノーシューや輪かんなどがあった方が絶対楽だと思いました。50分程積雪40〜50cmの道路をひたすら歩くので、この間はスノーシューで、その後沢登りをするので、アイゼンに切り替えて上がるという感じが良いと思われます。

道路をひたすら川沿いに上がると左カーブで突き当たりに滝が見えてきます。ここからは沢登りとなりますが、途中の沢の至る所に出来た氷柱がとっても綺麗です。

川の氷柱

川の氷柱

沢登り中にこの自然の芸術作品を若干壊しつつ上がるのが忍びないのですが、身の安全には変えられないので心苦しくもストックなどで足場を確認しつつ滝壺間際まで上がります。まぁなるべく壊さないように上がりましたけど。私が装着したアイゼンはAmazonで購入した安いやつで、ガッチリと食いつきはよいのですが、ゴムベルトで止めているだけなので、岩と岩の間に引っかかったり、もう片方の足で引っ掛けたりするとすぐ外れます。チェーンが付いているのでジャラジャラ音がするから、落ちた時にわかりやすいから良いのですが、雪中だと気付かないうちに外れてた!なんてことになると大変。もう少し良いアイテムをチョイスするべきだったかもと思いました。

さて、いよいよ氷爆の滝壺付近まで登ってきました。
御覧ください。

氷爆

水が当たっているにも関わらず、溶けずに凍りついている氷柱。滝壺付近にはその飛沫が付着しつつ凍りついた逆さ氷柱のようなものもあり、滝壺近辺一帯が透明な鍾乳洞のような様相となっているではありませんか。正直初めてこんな氷爆を見たので、辿り着いた時の感動はひとしおです。そして、、、当然のことながらこんな所に来る物好きはいないので、貸し切りで満喫出来ます。

山の中の滝だからこそ、夜〜早朝にかけての気温が低く氷着しやすいのでしょうね。

氷爆
こちらは滝の右側

氷爆
こちらは滝の左側

氷爆
こちらは滝壺に出来た逆さ氷柱

全国の氷爆を見ると、ドドドッと落ちている水量の多い滝よりも、シャーッと細い流れの滝の方が氷爆になりやすいようですね。この滝も夏場に見るとこんな感じの細い流れの滝となっています。

猿八の滝

気軽には行けない氷爆の絶景スポットではありますが、辿り着いた時の達成感と氷の芸術作品は素晴らしいです。ただ、安全管理ともしもの時の備えはしっかり整えておいてください。尚、この滝付近ではDocomoの電波は若干ですが入りました。

当館から氷爆の滝の入り口までの地図

地獄谷線の名瀑布 黒滝・白滝

林道地獄谷線

先日、佐渡のことを佐渡の人に知ってもらおうということで、大人の遠足へと行ってきました。
大佐渡スカイラインから林道地獄谷線に入り、そこから下ること約1時間程。途中倒木や崩れなどもあり、正規ルートを見失ってようやく辿り着いた感じですが、以前は遊歩道的に整備されていたのですが、ここは観光で簡単に来れるような感じではありません。また、以前はマムシにも遭遇したので、今回はウェーダーを履いての万全装備。

チシオタケ

途中色んなキノコに遭遇しましたが、中でも綺麗な奴だったチシオタケ。傷をつけると、そこから血のような赤い液体が滴るという不思議なキノコ。
もしかしてチシオタケかも?とも思いましたがその時は正規ルートを見失っている最中でしたので、そんな余裕などありませんでした。

黒滝

川の流れる方に藪の中へと突入しつつ、ようやく辿り着いた黒滝です。

黒滝

末広がりの名瀑布ですが、この日は水量も少なく以前見た時よりも少々迫力にかけるビジュアル。

黒滝

今回はスポーツショップダグアウトのスたッフの石塚くんを連れての滝行でしたので、黒滝と一緒に記念撮影。トレッキングのアイテムも多数取り揃えています。

スポーツショップダグアウト

ここよりさらに下流の方には白滝という滝があり、そちらもせっかくなので向かいます。

白滝

流れに沿って下り、白滝上に差し掛かったところで右へと巻きながら下り、滝壺へと向かいます。

白滝

ちょっと危険が伴う感じではありますが、気をつけて下れば大丈夫かなぁというレベルです。

森の光

滝を堪能した後の帰り道は当然のことながら上りとなります。車を止めてから結構降りるので、なかなかハードな感じです。
もし行ってみたい!という方は、それなりの装備で行くことをおすすめします。

当館から黒滝・白滝入り口への地図(GoogleMAPでは降り口までのガイドが出来ませんので、その手前となります。)