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佐渡市沢根の竹林で竹の花が咲いた(竹天狗巣病との関係?)

竹の花

新聞やテレビで佐渡の竹林で竹の花が咲いた!と取り沙汰されているようで、気になったので見に行ってきました。
60年に一度あるかどうかという竹の花が咲く現象ですが、この竹の花が咲くと竹林が枯れてしまうということを聞いたことがあります。実際に現地に行ってみると、確かに竹林の半数は枯れている感じでした。

竹の花で枯れる竹林

この竹は淡竹(ハチク)という種類で、イネ科の植物なんです。調べてみて竹がイネ科??と思いましたが、花を見ると稲穂に咲く花に似ているような気がします。種の保存で枯れてしまう前に種を残そうとするからでしょうね。竹に花が咲くと竹林が一斉に枯れるので、古来より不吉な予兆とも言われていました。また、不思議なのは株分けした竹や、挿し木で繁殖させた竹も、親の竹の枯れる時期とまったく同じ時期に花を咲かせて枯れてしまうそうです。親木から何十キロも離れた場所に植えられたとしても、同じ時期に枯れるそうです。

竹天狗巣病(テングス病)

竹の花が咲いたことに関係があるかどうかわかりませんが、竹の枝先端部に黒っぽいカビのようなものが付いています。これは全国的にも蔓延している、竹天狗巣病(竹テングス病:Aciculosporium take)のようでした。この竹テングス病にかかると竹林全体が衰弱し、やがて枯れてしまうそうです。

竹テングス病 胞子

竹テングス病の胞子でしょうか。
最初これが竹の花か!?と思ってしまいました。

この竹テングス病の対策としては、風通しが良いように、竹林の整備が必要だそうです。
佐渡の竹は品質が良いことで有名ですが、この病気の蔓延で佐渡の竹林も危うい状況であると感じました。