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佐渡汽船 自動券売機のチケット購入ガイド

佐渡汽船自動券売機

最近佐渡汽船の自動券売機が新しくなったようなので、ちょっとだけ丁寧なチケット購入ガイドの記事をアップしたいと思い、乗船手続きが終わったあとの空いている時間帯にお邪魔してきました。
これは両津港にある自動券売機ですが、タイプ的には新潟の万代ターミナルにあるものと一緒ですので、操作方法も画面も同じです。

ちなみに忘れがちなのが、万代島駐車場をご利用の場合は佐渡航路利用料金が適用されますので、駐車券をお持ちになり販売窓口に提示しましょう。佐渡航路利用者料金適用カードがもらえます。佐渡航路利用者については、1日(入場から24時間)当たり最大800円割引となります。

まず、カーフェリーの場合ですが、2等は自由席ですので予約は必要ありません。ジェットフォイル、カーフェリー1等(ジュータン席、イス席)、自動車航送の場合は予約した方が良いです。当日でも空いていれば乗船可能ですが、修学旅行生と重なったり、団体旅行と重なったりすると席が無く乗れないということになりかねません。ネット上でも予約が可能ですので、事前に予約をすることをおすすめいたします。空き状況を調べるには、公式サイトの空席状況を確認しましょう。
https://www.sadokisen.co.jp/reservation/seat-availability

予約についてはこちらのページから予約が可能です。特等、スイートルームなどは電話で予約しましょう。会員登録すると次回の予約が簡単になります。(個人情報登録や車両登録など可能)
https://reservation.sadokisen.co.jp/webyoyaku/WJ/WJG0400.aspx?Lang=ja-JP

佐渡汽船 きっぷ販売

事前に予約をすると、登録したメールアドレスに佐渡汽船からQRコードが送られてきます。プリントアウトしても良いですが、スマートフォンなどでQRコードを画面に表示させ、直接読み込ませても大丈夫です。

QRコード読み込み

自動券売機の右側に読み込みする場所がありますので、そちらにQRコードをかざします。佐渡市民サービスカードのQRコードを読み込ませるのもこちらになります。

スマートフォン QRコード読み込み

もしくはメールに記載されている予約番号を入力します。受付番号は7桁で最後がアルファベットになっています。電話予約した場合は予約番号がお知らせされるので、そちらを入力します。

予約きっぷ購入

車両航送の場合はらくらくチェックインのボタンをタッチします。詳しくはリンク先のPDFをご覧ください。
https://www.sadokisen.co.jp/wp-content/uploads/2019/03/d46dfb7c29c08411aeca6cad9e3d60ad.pdf

車両航送らくらくチェックイン

支払いはネット予約時に事前に決済する方法と、現地で支払う方法と選べます。いずれもクレジットカードが使えます。交通系ICカードは、窓口にて支払いが可能です。また、予約番号は当日予定が変わって船の便を変更する際に必要となりますので、必ず保管して旅行中持ち歩くかスマートフォンなどに保存しておきましょう。

さて、予約をしてい場合での購入方法ですが、カーフェリーまたはジェットフォイルを選び、画面をタッチします。下の画面はジェットフォイルのチケット購入画面ですが、枚数を選択する画面に移ります。選択したら枚数を選択しタップして、次へをタップします。

佐渡汽船チケット購入

次にどの時間の船に乗るか選択します。(カーフェリー2等の場合は時間を選択する画面は出ません)

佐渡汽船チケット購入

時間を選択すると、座席が赤く表示されます。希望の座席を選択も出来ますので、座席変更でお好きな座席に変更しましょう。

ジェットフォイルチケット購入画面

割と空いているとここを選択するのですが、理由はいくつかあります。ここだと、あまり人に合うことがないというのと、景色がよく見えるので、空いていたらこの1番A席を指定します。

1番A席

座席を指定すると復路の便の選択をします。片道の場合は必要ありません。

佐渡汽船チケット購入

チケットは現金とクレジットカードの支払いが選択出来ます。交通系ICカード(Suica、TOICA、ICOCA、Kitaca、manaca、SUGOCA、nimoca、はやかけん、PASMO)の支払いは窓口で取り扱っています。

佐渡汽船チケット購入

クレジットカードの支払いは左側のカードリーダーのところにクレジットカードを入れて、暗証番号を入力すれば支払いが完了します。

佐渡汽船 クレジットカード

手荷物(大きめの荷物)やペット持込みの場合は別途手荷物券が必要になります。ジェットフォイルには小型犬のみ持ち込み可能で、中型犬以上はカーフェリーとなりますので、予め確認しておきましょう。

佐渡汽船 手荷物、ペット

佐渡汽船 手荷物、ペット

ちなみに、画面は英語、繁体字、簡体字、韓国語と選択出来ます。

佐渡汽船 英語表記

チケットを購入する際に焦らないように、佐渡汽船のターミナルには船の出港時刻より早めに来ておくことをおすすめします。時間ギリギリだと窓口もチケット販売機も並んでいる可能性もありますし、予約が無い場合はキャンセル待ちになってしまい、待ちの番号札の若い順にチケット購入となるので、お気をつけください。

乗船には必ずQRコードの入ったチケットが必要となりますので、ネットで事前決済していても券売機または窓口で乗船チケットをお求めください。

尚、佐渡汽船のチケットが割引になるお得な会員制度があります。
佐渡汽船の船代割引が魅力!さどまる倶楽部会員の登録のススメ
また、宿泊と船代がセットになったお得なプランもあります。(当館もご利用いただけます。)
https://www.sadokisen.co.jp/?trip-plans=roman

佐渡汽船ジェットフォイルドック見学

今年の3月にあったジェットフォイルのドック見学という、レアなツアーに参加させていただきました。
車で言うところの車検のようなもので、年に一回定期点検をする際にせっかくならこのレアな所を見てもらおうという佐渡汽船の企画。現在佐渡には「ぎんが」「つばさ」「すいせい」と三隻のジェットフォイルがあり、中でも「ぎんが」はボーイング社で作られたもの。あとの二隻は川崎重工で作られました。

今回のドックは「すいせい」を見学するわけですが、ドックは信濃川河口にあり信濃川水面よりも下で作業をしています。案内するのは普段メンテナンスをしている工場の方たち。見学者は一応ヘルメットを着用して見学します。

ジェットフォイルは250人乗りと思いの外大きな船で、プロペラではなくウォータージェットで推進します。海水をポンプで汲み上げてジェット噴射しているわけですが、1分間に150トンもの水を汲み上げます。消防車の最大放水量に換算すると、およそ63台分だそうです。この強い推進力で水中翼を利用して海水面より浮いて翼走航海し、時速80km以上という高速走行出来るのです。
もともとは軍事目的のミサイル艇だったようですが、これを日本で初めて旅客運送用に導入したのが佐渡汽船だということを知っている人は少ないかも知れません。

ドック工場内に入るとまず目に入るのは、海に浮かんでいないジェットフォイル。
滅多に見ることが出来ない光景です。壁の色が変わっているところは、信濃川の川の水面で普段は仕切られて水を抜いているのですが、ドック終了時には水を入れて浮かせてからドックから出すのだそうです。なので、壁面を触ると汚れるので注意が必要と言われました。さて、下に降りてみましょう。

下から見たジェットフォイルです。ピカピカに磨かれた特殊なステンレス製の水中翼ですが、貝や藻などが付着していると燃費も悪くなるので綺麗に磨くのだそうです。
そしてこの水中翼ですがなんとこの水中翼だけで7億円もするのだとか。この水中翼は強い衝撃を受けると乗客を守る為外れるようになっていて、過去にクジラなどの大型生物に衝突した際に2回程落としているのだそうです。流石に7億円ですから海底から引き上げたこともあるのだとか。この水中翼にはまだ秘密があり、水中翼のところにスピーカーが付いていてイルカやクジラが嫌がる音を出して極力衝突を避ける工夫がしてあるそうです。

この網のようなものはジェットフォイルの推進に重要な吸水口で、チタン製のグリル(およそ3000万円の特注品)が付いていて、ここから海水を吸い上げジェット噴射によって推進します。導入当初はこのグリルも無かったそうで、海の漂着物が詰まって動かなくなったり度々あったそうですが、佐渡汽船の度重なる改造によりグリルを付けたり、吸水口が詰まっても逆噴射をしてゴミを取り除く装置を付けたり、安全走行出来る仕組みを整えてきたのだそうです。

ここは船の後ろにあるジェットエンジン格納スペースです。ガスタービンエンジンが左右に二つ搭載されています。この時は取り出してメンテナンスしている所でした。

船には様々なセンサーが付いていて、ここには加速度センサー、船の真ん中にはジャイロセンサー、高度センサーなどから情報をACSコンピューターで感知し、船酔いしないように高さを一定に保ち揺れを防いでいるのです。

普段工場などに入ることがないので、これが当たり前の光景なのかどうかわかりませんが、道具もきちっと整理整頓されております。こんなに様々な工具が必要なんですね。

この日はドック見学の人数も多かったので、二手に分かれて見学。ジェットフォイルのドック見学を始めたのは最近ですので、まだ知らない方も多いようです。滅多に見れない操縦席も見学。普段は4人の船員さんがここにいるわけですが、操縦桿はまさに飛行機そのものです。さすがはボーイング社のデザインといったところでしょうか。

こちらはガスタービンエンジン。予備に2機ありドック入りした際に予備と入れ替えてローテーションしながら使っているそうです。

特殊なネジや部品などは、このドック内の工場で作成することもあり、盤旋などの特殊な機械も設置してあります。

このプロペラは岸壁に付ける際など翼走航海から着水(水中翼を上げた状態)した際に使われます。

急旋回や緊急停止などの安全性の説明には本当に関心します。普段何気なくジェットフォイルに乗っていましたが、説明されると本当に素晴らしい乗り物だなぁと思えます。緊急停止の比較で、時速80kmの車と時速80kmのジェットフォイルでは車は停止距離が80mに対して、ジェットフォイルは90m、カーフェリーなどの船だと時速35kmに対して520mの停止距離なのだそうです。

ここが信濃川とドックを隔てている壁の上です。

上から見るとこんな感じ。右側が信濃川、左側がドックです。かなりマニアックな光景ばかりですが、この川との隔たりのところがサンダーバードを彷彿とさせる基地感がありワクワクしませんか?
出来ればドック終了の際に水を入れるところも見てみたい気がします。

こんな感じでドック見学が出来ます。ドック見学ではまだまだ細かな説明や解説もありますので、ぜひドック見学の機会がありましたら佐渡汽船まで申し込んでみてはいかがでしょうか。

北陸新幹線開通後の佐渡汽船直江津~小木航路の新造高速船カーフェリーあかねの料金

佐渡汽船 あかね

4月21日から新高速船カーフェリーあかねが小木〜直江津航路に就航します。
公式サイトにて料金表が既に発表されていましたので、両津航路のカーフェリー料金と比較してみました。2等の料金については早く着くメリットを考えるとこの金額でも妥当だと思いますが、自動車航送料金については2,430円〜5,410円の割高になりますし、バイク類は2,300円〜1,890円の割高になります。
高速道路で上越から新潟西ICまでの代金が3,160円ですので、出発場所から比較して乗船時間と料金を検討して、乗船の計画をすると良いかも知れませんね。

一応ご存知無い方もいらっしゃると思いますので、通常のカーフェリーとジェットフォイル、高速船カーフェリーの航送時間と料金を比較しておきます。旅行する際には料金と時間というのは大事な検討材料ですよね。
ジェットフォイル 65分(片道6,520円)
新高速船カーフェリー 1時間40分(片道3,910円)
通常カーフェリー 2時間30分(片道2,510円)

料金は佐渡汽船の公式サイトより引用いたしました。料金表については平成27年3月23日現在のものとなります。

■新高速船カーフェリーあかね料金表(2015/3/23現在)
2等 大人片道:3,910円 大人往復:7,130円[両津:片道2,510円]
2等 小人片道:1,970円 小人往復:3,590円[両津:片道1,260円]

1等 大人片道:5,090円 大人往復:9,250円[両津:片道3,570円]
1等 小人片道:2,560円 小人往復:4,650円[両津:片道1,790円]

■新高速カーフェリーあかね自動車航送運賃 急行料金込み
3m未満の乗用車 片道:14,210円 往復:26,690円[両津:片道11,780円]
3m以上4m未満 片道:17,570円 往復:32,910円[両津:片道14,850円]
4m以上5m未満 片道:20,930円 往復:39,120円[両津:片道17,900円]
5m以上6m未満 片道:24,880円 往復:46,430円[両津:片道21,480円]
6m以上7m未満 片道:28,340円 往復:46,430円[両津:片道24,630円]
7m以上8m未満 片道:32,720円 往復:60,930円[両津:片道28,620円]
8m以上9m未満 片道:36,300円 往復:67,560円[両津:片道31,870円]
9m以上10m未満 片道:39,880円 往復:74,180円[両津:片道35,120円]
10m以上11m未満 片道:43,450円 往復:80,780円[両津:片道38,370円]
11m以上12m未満 片道:47,030円 往復:87,410円[両津:片道41,620円]

■新高速カーフェリーあかね二輪車片道運賃
750cc以上 10,410円[両津:片道8,110円]
750cc未満 8,930円[両津:片道6,760円]
原付(125cc以下)7,460円[両津:片道5,420円]
自転車・軽車両 5,970円[両津:片道4,080円]

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【上越市公式HP】小木直江津航路利用補助のご案内
【予約制】 本土発限定「乗用車運賃特別割引」実施のお知らせ
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新造高速カーフェリー「島発2等往復きっぷ」および「島発2等回遊きっぷ」運賃決定のお知らせ
新造高速カーフェリー「あかね」の一般試乗会・公開について