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長谷寺の五智堂の五智仏はぜひ見て欲しい

五智堂

長谷寺(ちょうこくじ)の三本杉をさらに石段を上に上がると多宝塔という赤い二重の塔があります。こちらは江戸時代(延享二年 1745年)のもので、高さは15mほど。新潟県の有形文化財に指定されております。多宝塔は五智堂とも称されていて、こちらの方が一般的かもしれません。

以下佐渡市の文化財サイトより引用

棟札の発見により、貞享4年(1687)十八世長秀法印による再建が明らかとなった三間多宝塔である。弥陀・釈迦・大日・薬師・宝生の五智仏を安置することから五智堂とも呼ばれ、中央扁額には「五智殿」と記されている。

頂天に相輪の付いた宝形造銅板葺(旧こけら葺)の建物で、初重は基礎に亀腹、柱は円形、四方に切目縁を巡らし、縁長押、半長押、内法長押を付し、柱上頭貫、台輪、組物は二手先詰組、斗栱間に透彫り彫刻をはめ込む。軒は軒支輪、配付二軒、繁垂木、軒先こけら板軒付で、柱間装置は四方各面とも幣軸構え桟唐戸外開きである。

内部は拭板敷き、内陣平面は円形、柱は円柱8本を立て、柱上に頭貫・台輪、組物は平三斗組、斗栱間に透彫り彫刻があり、天井は鏡天井である。また、二重は円形亀腹、腰組廻縁高欄付で、柱は総円柱、内法長押、台輪を円形に廻し、組物は四手先尾垂木(平二重、隅三重)、軒支輪三段で、薄肉彫りの一枚板、軒は二軒繁垂木、こけら板軒付けである。

古風な内部構成で、透彫り彫刻の極彩色、天井の諸仏の彩画や矢羽根文などの意匠も珍しく、内陣の円形平面に大塔形式を踏襲している点も貴重である。

引用終わり

長谷寺五智仏

住職にお願いして、中を拝見させていただきました。五智堂の中には大日如来の五つの智恵を表す五智仏が安置されています。真ん中が大日如来、左奥が阿弥陀如来、右奥が釈迦如来、左手前が宝生如来、右手前が薬師如来。
ちなみに五智とは、①究極的実在それ自身である智(法界体性智)、②鏡のようにあらゆる姿を照し出す智(大円鏡智)、③自他の平等を体現する智(平等性智)、④あらゆるあり方を沈思熟慮する智(妙観察智)、⑤なすべきことをなしとげる智(成所作智)の5つ。

長谷寺五智仏

長谷寺はウサギ観音で一躍有名になりましたが、丁寧に見ると寺宝も沢山ありますし、歴史やそれにまつわるお話が沢山あります。お寺にお電話して住職にご案内してもらうと、とても深く知ることが出来ます。その際にはぜひお心付けをお忘れなく。

真言宗 豊山派 北豊山 長谷寺
佐渡市長谷13
TEL:0259-66-2052
http://sado-choukokuji.jp/

当館から長谷寺への地図