佐渡の南西部にある月布施の毘沙門堂にて、毎年1月3日に開催されるドウ押しを撮影しに行ってきました。
ふんどし姿の集落の男性が、25歳と42歳の厄男を一人一人胴上げ・・・というより身体を持ち上げてあちこち曳き回したり、豆殻を燃やした火の上で炙ったりするという、言葉にするとなにやら恐ろしいことをしているかのようですが、そんなにキケンな神事ではありません。
辺りも暗くなった18:30ぐらいになるとお堂の前には集落の人たちや、この様子を一目見ようというお客様や、取材のカメラなどで賑わいます。
鬼役となるふんどし姿の男性たちもぞろぞろとお堂に集まり、挨拶とともにドウ押しが始まります。
囃子方は「ワッショイ、ワッショイ」とかけ声をかけながら木の棒や手足などでお堂の板戸をたたきます。
あとはひたすら曳き回す。
曳き回す。
曳き回す!
曳き回す!!
曳き回す!!!
途中火の上に!そして、鬼たちが濡れた手で豆殻の灰をつけ厄男の顔などに塗りつけます。
また曳き回す!
最後に世襲の神主役を胴上げして終わります。
月布施のドウ押しは佐渡市の無形民俗文化財に指定されています。
ぜひ来年開催の折にご来場してみてはいかがでしょうか。
月布施のドウ押し(毘沙門堂)
開催日時:毎年1月3日 18:30~
当館から月布施毘沙門堂のドウ押しの会場への地図