サドノウサギ(学名:Lepus brachyurus lyoni)
佐渡の固有種であり、増えすぎて困った為、テンを放して間引きしようと試みたらテンが増えすぎてしまい、準絶滅危惧種に指定されてしまったサドノウサギ。後ろ足が雪に埋まらないように長いのが特徴だそうです。夜行性なのでなかなか見る機会もなく、またすばしっこいので、見つけても撮影することが出来ませんでした。
今回たまたま夜、山道を走っていると一匹の兎が車のライトに照らされて、逃げては立ち止まり、逃げては立ち止まりを繰り返していました。たまたま立ち止まったところを、手持ちのカメラでパチリと収めることが出来ました。なるほど・・・情報どおり、耳がやや短く、後ろ足が長い。毛色は夏毛の茶色へと生え変わっていました。冬毛になるのはいつになるのかわかりませんが、その頃はこの山道は通行止めになってしまう。。。
農家さんのお話では、サドノウサギは割りとそこらへんにいて、農作物を食い荒らすので厄介モノだそうな。確か朱鷺も同じく厄介モノ扱いされて絶滅してしまった。農業は自然との共生、人としての生き方を考えさせられます。
佐渡島には他にも独自の進化を遂げた固有種がいます。(新種含む)
・サドノウサギ
・サドカケス
・サドトガリネズミ
・サドモグラ
・サドハタネズミ
・サドアカネズミ
・サドガエル
・サドマイマイ
・サドマイマイカブリ
・サドメクラチビゴミムシ
・サドコブヤハズカミキリ
・サドセスジハナカミキリ
・サドチャイロヒメハナカミキリ
・サドミヤマチビコブカミキリ
・ウスゲアメイロカミキリ
・ヘリジロコモリグモ
・サドクロナガオサムシ
・サドホソアカガネオサムシ
・サドクロオサムシ
・サドアオオサムシ
・サドヒメサビキコリ
・サドムシオイガイ
・サドギセル
・サドキビ
・サドヤマトガイ
・サドヤマキサゴ
・サドアザミ
・サドナデシコナマコ
朱鷺も含めてですが、この島で守られている生物は沢山。
生き物たちにとって暮らしやすいのか、たまたま天敵がいなくて生き延びているのか。どちらにしても、島の魅力のひとつであることにかわりありません。
島の魅力といえば、この日は山に登って素敵な景色が見れたのです。その模様はまた後日投稿します。