新年の寿司始めは、りきすしさわたさんでした。
ここのお店は予約が取れない時がしばしば。何回かフラレても、このお寿司に恋をしてしまった以上は諦めずアタックします。
そしてありつけたのがこの一品「佐渡産ボタンエビ」
タラバエビとも言われるのですが、大将から教えてもらったのが、タラバエビ→鱈場海老ということだそうで、鱈が採れる所で採れた海老の総称で、ホッコクアカエビ(甘海老)やシマエビのことも同じように言うそうです。もう身がプリップリ!ではちきれんばかりで、当然一口で収まりません。しかも、海老頭の味噌まで丁寧に味付けしてあり、これを身にちょいと付けて食べるとコクがあり、濃厚な海老の旨味がドワァ!っと口いっぱいに広がります。
(ちなみに、私は生の海老よりも火を通した海老の方が好きだということは内緒にしておきます。)
やはりお寿司屋さんなら日本酒が合いますよね。
こちらは真稜の純米生 至でございます。TV番組「嵐にしやがれ」で紹介された銘酒で、V6リーダー・坂本昌行さんが美味しい日本酒と紹介してくれたせいで(おかげで)取り扱い店で売り切れ続出。ちなみに、りきすしさわたでは日本酒のボトルはマイナス5度で保管しているとか。旨いお寿司に、旨いお酒、これぞ日本の文化の極みではないかと。
りきすしさんでは、基本お寿司には味が付いているので、お醤油を付ける必要がないのです。
煮きり醤油(寿司醤油)をこうしてハケで付けてくれるのです。お醤油差しも置いてあるのですが、これらはその日使いきらないものはすべて料理用として処分してしまい、いつも新しい煮きり醤油が詰められるそうです。たかがテーブルのお醤油ひとつにしても、なんという心遣い。ただただ頭がさがる思いでいっぱいです。
こういった裏方作業ですが、もちろん聞かないと教えてくれないわけで、我々お客の立場では知らず知らず、その裏方作業の恩恵に預かっているわけでして、ご存知ない方も沢山いらっしゃると思います。私がこうして記事を書くことは、その裏方作業を暴露してしまうことになり、少々気が引ける思いもありますが、りきすしさわたに行きたい!と思っている方にぜひ知っていただきたい。
お客様をお連れしてりきすしさんに行くと、沢山の感動をいただくわけですが、中でもこのいくらの握りは不思議そうにお客様が見てしまいます。
いくらが何故潰れないのか?バラバラにならないのか?普通見かけるいくらのお寿司は海苔で軍艦巻きにしてありますよね。
もう一つ不思議そうにお客様が見るのがこちらの雲丹の握り。動画で撮ってみました。こちらも軍艦巻きが一般的のような気がしますが、こちらもそのまま握っております。
この雲丹は値段の乱高下が激しく、しかも品質は値段が保証するわけでもないので、食べないとわからない。そんな高級の雲丹を味が納得出来ないから、そのまま廃棄することもあるのだとか。商品を捨てるわけですから、当然赤字ですが納得いかない味のものをお出しすることは出来ないというその心意気。ただただ頭がさがる思いでいっぱいでございます。
こんなお話を聞きながら、ありがたく新年の寿司始めをいただいたわけです。
ごちそうさまでした。
りきすしさわたの過去の訪問記事(2014/3/7)
佐渡の佐和田にあるお寿司屋さん りきすしさわた
りきすし さわた
〒952-1315 新潟県佐渡市河原田諏訪町112番地甲
営業時間:12:00~14:00,18:00~21:00 水・日曜休
0259-57-1991
当館からりきすし さわたへの道のり(車で10分程)