カテゴリー別アーカイブ: 伝統芸能

善知鳥神社400年例祭 相川祭りの神輿

善知鳥神社

先日相川の総鎮守である善知鳥神社のお祭りに行ってきました。
佐渡島内の集落のお祭りとしては最大規模で、流石天領の相川ならでは。しかも今年は400周年だそうで、いつも担いでいる神輿ではなく、先代神輿(重量1t!)を担ぎ出す為に担ぎ手も増員したとか。(参照:相川祭り棒組

はじめて相川祭りに訪れたわけですが、神輿が何処にいるのかわからない。。。
とりあえず、賑やかな声のする方へ車を走らせると、豆まきという神事をやっている最中でした。

豆まき

周りの方に、神輿は今どのらへんでしょうか?と聞くと、まだ奉行所より上じゃないか。という情報を聞き車を京町らへんまで走らせると・・・何やら賑やかな掛け声が聞こえてきます。ちょうど夕白町大神宮に神輿をおろす時だったようでした。白装束の集団が神輿を担ぎおろし、境内で休憩&担ぎ手交代をする場面を見れました。

夕白町大神宮

善知鳥神社 神輿

神輿のルートですが、善知鳥神社を14時に出て、鹿伏~御番所橋~四町目~一町目~羽田~博物館(17時頃)~京町~大工町天満宮~夕白町大神宮(19時頃)~下相川~柴町お旅所(20時半頃)~天領通り(21時頃)~善知鳥神社午後22時頃に到着するようです。見どころは天領通りと、善知鳥神社に戻ってくる時だとお聞きしました。今回時間がなく、夕白町大神宮~下相川に向かうところまでしか見れませんでした。

善知鳥神社神輿のシキの様子の動画

辺りが暗いので、高感度で撮影するも・・・やはりノイズが気になりますね。暗いし、フラッシュは祭りの雰囲気を邪魔してしまうし、動く被写体・・・撮影の悪条件ばかり。
善知鳥神社 神輿
相川祭り 提灯行列
相川祭り 神輿

何枚も撮ったのに、まともに見れそうな写真が少ないこと。。。
来年はまた元の神輿に戻るのでしょうけど、この400周年の記念すべき祭りを少しでも見れてよかった。
そして、これを支えてきた町の人々の想いに触れることが出来てよかった。

もっとこの善知鳥神社の相川祭りに佐渡島内、島外から参加してくれるといいのになぁと思った次第です。
また、この日は佐渡島内のあちこちでイベントやらお祭りが開催されていました。来年この日めがけて佐渡にお越しください。

善知鳥神社例祭 相川祭り公式ホームページ
善知鳥神社バナー

当館から善知鳥神社までの地図

大膳神社能舞台で真野能楽会の薪能と鷺流狂言

大膳神社能舞台 薪能

6月1日に真野の大膳神社能舞台で薪能と鷺流狂言がありました。
当館ご宿泊のお客様は、早めのお食事をとられ、17:00頃お夕食、18:00頃に会場の大膳神社へとご案内いたしました。いつもは大膳神社の裏口である大通り側に車を停めるのですが、それでは他の宿泊施設と一緒・・・ここは大膳神社の表参道である、細い小路からご案内。
苔むした参道がまた良い味が出ています。
大膳神社参道

この大膳神社能舞台は、新潟県の有形民俗文化財に指定されている建物で、薪能が開催される当日には必ず茅葺屋根に放水作業が行われます。茅葺屋根に薪の火が燃え移らないように、たっぷりかけてあげます。
能舞台茅葺屋根へ放水

舞台側に水がかからないように、ブルーシートを持ちます。地味な作業ですが、文化財保護の大切な仕事なのです。
大膳神社能舞台 文化財保護

この日は仕舞(しまい)、舞囃子(まいばやし)、鷺流狂言(さぎりゅうきょうげん)、能という順番で演じられます。
演能能組は真野能楽会の皆さん。仕舞や舞囃子は学生さんたちのお披露目的な舞台ですが、威風堂々の演技に観客も見とれます。
特に舞囃子での日野真木くんの演技は流石です。テレビ出演や新聞記事にも取りざたされ、若手能役者として期待されています。
日野真木 舞囃子 羽衣

以前にも書きましたが、佐渡の薪能はカメラマンに人気のイベント。
フラッシュ撮影は禁止ですが、皆さん望遠の良いレンズとカメラで狙い撃ちしてます。
薪能の撮影なら佐渡へ!能の写真・画像・動画で幽玄な世界をあなたのカメラで収めましょう
薪能撮影

舞囃子が終わると、火入れ式が始まります。
巫女さんから火守さんへ松明が渡され、篝火(かがりび)に火が灯されます。
薪能 火入れ式

鷺流狂言の演目は「瓜盗人」
鷺流狂言は新潟県指定無形文化財になっています。佐渡鷺流狂言研究会が、鷺流狂言の伝承と普及につとめています。
鷺流狂言
鷺流狂言

薪能の演目は「高砂」。
この高砂の演目の作者は世阿弥だそうで、人世を言祝ぐめでたい能の演目です。
薪能 高砂
高砂 能
薪能 高砂

お連れしたお客様は大満足。
狂言も面白かったし、能もみんな素敵だったと車中で興奮冷め止まぬ絶賛の声。
演者の皆様、運営スタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。

伝統芸能を絶やすこと無く、受け継いでいってもらいたいと切に願います。
かがり火

当館から大膳神社能舞台までの地図

6月22日開催の正法寺のろうそく能の魅力 山折哲雄さんを迎えて

正法寺ろうそく能

ろうそく揺らぐ灯りの中での観能もまた格別です。かつてろうそくが屋内の照明だった時代、多くの能舞台では、このわずかな灯りをたよりに演じられてもきました。
ろうそくの明かりが、幽玄を一層濃く感じさせるような効果をもたらす、新しい演出手段としてよみがえったのです。
「何かを減らす」ことで、本来の魅力が濃く現れる。これがろうそく能の魅力です。

蝋燭能

世阿弥所縁の地・正法寺で今年も「ろうそく能」が行われます。宗教学者・能楽評論家の山折哲雄先生をお招きしての講演、能の演目は「山姥」。
寺院本堂の中、ろうそくの灯りをともして行われる能を体感下さい。

日時/平成25年6月22日(土)開場18:00 開演18:30
会場/佐渡市泉「正法寺」本堂

●講演「世阿弥と弾」
講師 山折哲雄 (宗教学者・能楽評論家)

●能「山姥 -杖の型-」  
監修・重要無形文化財指定  本間英孝

その他
表千家流友の会による呈茶「配所の月」おもてなし席があります。
(16:00~18:00)

観覧料 
一般席 2,500円 
(全席指定・入場定員あり) 

お問い合わせは
主催 佐渡の能を識る会事務局 0259-63-3181 まで
(社)佐渡観光協会 0259-27-5000

正法寺ろうそく能