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佐渡の北端の絶景スポットである二ツ亀に登頂 其の壱

二ツ亀

佐渡島の北の海岸線を外海府といいますが、この北端にある二ツ亀はトンボロ現象といって、潮の満ち引きによって離れ小島になります。つまり、離島の離島になるわけですが、切り立った岩で遊歩道などはなく、地元の人でも登るという方は少ないようです。そんなわけで、この二ツ亀の上から見た景色はどんなだろう?と思い、登ってみることにしました。

潮見表を見ながら、9:00ぐらいには干潮だったので、その時間帯を目指したのですが、近くでイベントがあったのでそちらに参加した後、二ツ亀ビューホテルの駐車場へ。ホテルの左側には二ツ亀へ降りる階段があるので、そちらから二ツ亀の海岸へ降ります。

二ツ亀海水浴場

二ツ亀の砂州がもう繋がっていませんでしたが、2〜3m程度の浅瀬を超えれば渡れそうです。万全を期してウェーダー(胸まである長靴)を用意してきましたので、余裕で渡れます。この時は気づかなかったのですが、砂州を越えて二ツ亀を登る際にはウェーダーを脱いで、靴に履き替えればよかったです。ウェーダーの靴底面はフェルトソールになっていたので、草むらの斜面では滑って歩きにくいです。

砂州

二ツ亀側から見た佐渡島側の景色です。砂州は砂利が集まって出来た陸地ですので、基本的に地面は柔らかく、足跡は深くなります。つまり歩きにくいわけですが、満潮によって沈む砂州のところはもっと柔らかく、浅瀬だと思って油断すると、ぶずぶと沈みますので長靴だと浸水してしまうかもしれません。向かう時には少し左側の岩場を渡るか、ウェーダーを履いて越えることをおすすめします。
干潮時に渡って、砂州がある時であれば大丈夫ですけど。

ちなみに、佐渡島はご承知のとおり離島なわけですが、この佐渡島の二つ亀は満潮時には離れ小島となるので、「離島の離島」ということになります。

玄武岩

ルート的には二ツ亀に向かって右側が上がりやすいです。左側は岩登りをしないといけないのと、岩も崩れやすそうな感じですのでおすすめしません。海岸線には玄武岩が多く、中には縞模様の岩なんかもチラホラ。

しましまの岩

ちょっと色が分かりづらいかもしれませんが、若干青とピンクと茶色が混ざった縞模様のキレイな岩でした。こんな不思議な模様の岩は、どうやって出来たんだろうと思いを馳せつつも、先へ急ぎます。

二ツ亀

二ツ亀は手前に一つ、沖に一つ山があり、真ん中は少し凹んだ感じの、まさしく佐渡の形を小さくしたようなフォルムです。沖の島、磯の島などとも呼ばれたりもするようですが、実はミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで二つ星の観光スポットとして紹介されています。また、海の透明度は高く、日本の快水浴場100選にも選ばれています。

日本の快水浴場100選

海水浴場の水質検査では毎年AAランクで、佐渡随一の透明度です。とはいえ、ここは潮の流れが早いところでもありますので、沖に流されたら大変です。十分注意して泳ぐことをおすすめします。

運輸省一建

手前の亀に上がり、東側に行くと何やら丸い印がありました。「運輸省一建 NO1」と書かれてあります。いったい何の印なのか皆目検討もつきません。二ツ亀には三等三角点があると思うのですが、それは奥の亀にあると国土地理院の地図に記されています。三等三角点は後で探すとして、とりあえず手前の亀への登頂を果たすことが出来ました。

一説によると、亀=カムイとされ、神聖な島として地元でも登る人はいないようなのですが、危ないというのと、誰もそんなことにチャレンジしようとする人がいないというのが実情です。もちろん、登らせてもらう前に手を合わせて「上がらせていただきます」とお参りしてから登頂いたしました。

今まで遠くから眺めるだけだった、二ツ亀がこんな景色だったなんて初めて知りました。
続きは次のブログ記事にてアップいたします。

当館から二ツ亀への地図

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絶滅危惧種のウチョウランの自生地を訪ねる

ウチョウラン

環境省レッドデータで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている羽蝶蘭(ウチョウラン)。佐渡の自生地も一時の野生ランブームの乱獲により絶滅に瀕しております。また、温暖化の影響や法面工事などで撒かれる植物(イタチハギ等)の影響などで植生が変わり、絶滅してしまっている状態です。

今回訪ねたウチョウラン自生地でも、以前咲いていた岩場の斜面には木々が生い茂り、その斜面は壊滅的でしたが、逃げ延びて他の斜面でいくつか苗を見つけました。10mぐらい離れた岩肌の苔が乗る日当たりの良い場所に生き延びてました。

ウチョウラン自生地

なかなかの断崖絶壁で近づいて撮影するのが難しいので、レンズを変えて撮影。

ウチョウラン

この他にもいくつか生き延びた個体があり、木が生えたり背の高い草が生えるような環境ではないので、この自生地の環境なら、しばらくは大丈夫ではないでしょうか。

また、同じ環境に変わった野生ランを見つけました。佐渡ではわりと少なくなったスズムシソウの仲間で、スズムシソウよりも背が高く、スズムシソウよりも遅く咲く、セイタカスズムシソウです。

セイタカスズムシソウ
セイタカスズムシソウ

スズムシの羽のような様相の花姿で、図鑑やネットでは見たことがあったのですが、今回初めて実物を見ました。新潟のレッドデータリストでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。

そしてその近くにはジガバチソウもひっそりと咲いていました。クモキリソウ属にとっては良い環境なのでしょうね。

ジガバチソウ
ジガバチソウ

近くの川のせせらぎも美しく、帰り道には渓流釣りをしている方もいらっしゃいました。

ウチョウラン自生地

帰り道で絶滅危惧種のオオアカバナを見てきました。環境省レッドデータ絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている希少植物で、福島、岩手、長野と新潟(佐渡島)のみに自生しているだけです。佐渡の自生地は毎年のように草刈りで一緒に刈られているので心配ではありますが、佐渡総合高校のバイオテクノロジー研究の恩恵で種から苗に育てて、別の環境の地に植えて保護しています。

オオアカバナ

まだまだこんな希少種が沢山ある佐渡島ですが、年々自生地の状態を知る人がいなくなってます。山野草に興味のある若い人も少ないですし、山野草に詳しい年配の方は足腰が弱り自分で行くこともままならなくなっています。植物に興味があれば、その成り立ちに対して、菌類、昆虫、動物などにも興味がいくので、結果環境についても学ぶことになると思うのです。

佐渡にはこんな希少な植物があり、その自生地の環境について憂うことで環境配慮する生活や行動につながると思っています。

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佐渡の固有種サドアザミは10月ぐらいが見頃

サドアザミ

佐渡島には様々な動植物の固有種が存在します。10月頃にドンデン山でよく見かけるこのアザミの花が固有種のサドアザミと呼ばれている植物で、総苞片という花の後ろのトゲが多く反り返らないのが特徴。ややうつむき加減に花を咲かせます。日当たりの良い斜面でよく見かけます。
1985年にナンブアザミの島嶼型(とうしょがた)として「サドアザミ」と命名されたそうです。ちなみに環境省のレッドデータで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。

サドアザミの葉っぱ

葉っぱはやや厚めで、棘もナンブアザミより多い。若葉の時には葉っぱを天ぷらや油炒め、湯がいて食べます。

サドアザミの花

割りと大型なので目立ちます。花を付けるとうつむき加減に花を咲かせます。
アザミの花言葉は数多く、「独立 報復 復讐 満足 安心 厳格 権威 守護 孤独 触れないで 人間嫌い 素直になれない恋」とその姿のとおり、トゲトゲしい感じの花言葉です。

サドアザミのトゲ

10月のこの時期は花も少ない時期ですので、トレッキングのお客様も少な目なのですが、秋は秋の山の楽しみ方があります。
これからどんどん紅葉が綺麗になっていきますし、空気が澄んで星が綺麗に見えたり、海産物や果物、新米など、食べ物が美味しい時期ですし、秋祭りで鬼太鼓が見れるかもしれませんし、トキも探しやすくなります。

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ぜひ、秋の佐渡の山に訪れてみてはいかがでしょうか?

当館からドンデン山への地図

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