世界農業遺産に登録された佐渡島の田んぼで見つかった新種のサドガエル。
日本の本州や近隣離島で、カエルの新種が発見されたのは22年ぶりだそうです。
学名はRugosa susurraで、ラテン語で「ささやく」の意味。サドガエルのオスが春から初夏にかけての繁殖期に、ささやくような鳴き声でメスを呼ぶのだとか。
ツチガエルと似ているのですが、特徴の違いとしては、顎に斑点がほとんど無いのと、体全体が滑らか、鳴き声が違うこと、オスには鳴嚢(めいのう)がない、お腹から後ろ足にかけて黄色い。
「ギューン、ギューン」という鳴き声で、鳴くこのサドガエル。
撮影したかったのですが、なかなか見つからず・・・地元の農家の方から縁があって撮影のためお借りいたしました。
矢田農園さん、ありがとうございました!
こちらはサドガエルの動画です。
実は私・・・カエルが苦手でして・・・水槽越しで特徴がわかるように撮影。
手で持って撮影すればもっと鮮明だったとは思うのですが・・・。
ちなみに、佐渡がジアスに認定された理由ですが、
・農業生産システムに「朱鷺と暮らす郷づくり認証制度」を導入し、消費者と連携しながら島全体へ拡げていること。
・生物多様性保全型農業と農業経済が連携し、持続的な環境保全体制を構築していること。
・佐渡金山が風景と文化に大きな影響を与え、生物多様性と農業生産活動をはぐくむことによって、農村コミュニティを保全してきたこと。
農家の方が、除草剤をまかずに草刈りをしたり、農薬も残留性の低いものに切り替えたり、田んぼの生き物を育み共存する。
朱鷺を守る活動とともに、生き物も守る活動へ。
そんな佐渡の農家さんの努力の結晶であるお米の価値を知っていただきたい。
このサドガエルや朱鷺を通じて、知っていただけたら幸いです。
関連リンク
・ジアス(GIAHS:世界農業遺産)
・朱鷺と暮らす郷づくり認証制度(朱鷺認証米)
・佐渡生きもの語り研究所