二ツ亀の一つ目の亀の上に登頂いたしました。奥の亀の上の方が高く広くなっているので、そちらを目指します。湾になっている場所の海の色がとてもキレイで、ターコイズのような美しい青い色をしていました。上記写真は二ツ亀東側で、ここから二ツ亀くびれ部分に降りる傾斜がわりと緩やかですが、念の為ススキの枯れた茎を掴みながら慎重に降りていきます。
まぁ、ウェーダーのフェルトソールじゃなければ、ここまで慎重に降りる必要はないのでしょうけど。岩場多めだと思いきや、わりと草が生い茂っていたのは誤算でした。
降りる途中、結構イバラがあるので、注意しましょう。繁茂しているのは一部ですので、迂回すれば進めます。二ツ亀自体が奇岩ではありますが、近くで見るとあちこち奇岩の細かなディティールが見ることが出来ます。玄武岩っぽい黒い部分は硬そうではありますが、茶色い砂岩のようなところは崩れやすいので、気をつけて掴む場所は選びましょう。
東側の湾に降り、ミクリ岩(兜岩)と呼ばれる岩が見える位置まで来ました。国土地理院の地図を見ると、小さい沖の岩にも名前がついているのが伺えます。標高は24mと記載されてあります。
ミクリって何だろう?と思って調べると、水路などに生える植物の名前だそうで、漢字で実栗と書きます。その名の通り、トゲトゲしい実ですので、ミクリ岩はゴツゴツした岩ということから名前をつけたのでしょうかね。兜岩という別名もありますが、それはフォルムがそのとおりだからでしょう。
さて、二ツ亀中央部へとやってきました。草が風の方向へとなびいている、、、のではなく、ヘアスプレーで固めたかのように一定方向へと倒伏しています。ところどころ人工漂流物(ハングル文字や簡体字の中国語など)も草むらの中に落ちています。海が荒れた日などはここまで潮がかぶるでしょうけど、ここらへんに生えている草は塩害にも強いのでしょうね。
では西側の湾がどうなっているのか見てみましょう。
向こうに見えるのは大野亀です。日本三大巨岩の一つとして数えられるも、他の二つは不明という謎の異名を持つ大野亀です。国土地理院の地図を見ると、標高は166.5mもあるんですね。以前登ったことがあるのですが、改めて三角点まで登頂してみたいと思いました。
東側より西側の湾の方が漂流物が多いのですが、海流が西から東へと流れる海流なので、中国や韓国系の漂着物が多いのも頷けます。
さて、奥の亀へと移動します。
奥の亀中腹からの眺めはこんな感じです。やけに高いように写っていますが、然程でもありません。断崖絶壁感ありありですが、この上に登頂するのは結構大変そうです。私はその左側のところでやめておきましたが、機会があれば(その気になったら、、、)この上にも行ってみたいと思います。
ススキのブッシュを登り、南側を振り返ってみました。結構高いところまで来たなぁという感じです。こうして見ると亀っぽくもあり、二ツ亀とはなかなかネーミングセンスがあるなぁと感じます。誰が名付けたのかはわかりませんが。
さて、いよいよ二ツ亀最上部に登頂です。こちらは頂上から北側の眺めです。水平線がまっすぐで何も見えません。そりゃそうです、この方向には約900km離れたところにロシアがあるだけですから。
こちらは東側の眺めです。この方向には65km先に粟島があるはずです。空気が澄んだ天気の良い日だと見えるかもしれませんが、水平線が広がってるのみです。望遠鏡などがあれば見えるかもしれませんが、望遠鏡を担いでここまで上がることを想像しただけで、嫌気がさします。
標高67.1mのところに三角点を探すも、見当たらず。正直安堵感もあり、疲れもあり、丁寧に探していなかったのも相まって、見つけられなかったのだと思います。それにしても、低木とはいえこんな風の強いところに木が生えているのは驚きです。
こちらは西側の眺めです。2km先の大野亀が見えますが、その900km先には北朝鮮や韓国があります。遠路はるばる海をどんぶらことゴミが流れてきたわけですね。ロングジャーニーのゴミたち。
こちらは南側の眺めです。陸との距離は500mです。二ツ亀の長さが430m、一番長い横幅は410mあるようです。ぐるっと一周すると約1.8km程。奥に見える赤い屋根は二ツ亀ビューホテルで、佐渡汽船が経営する宿泊施設です。実はこのホテルから6月〜8月ぐらいの間、海から太陽が登り、海へと太陽が沈むのが見られる、日本でも数少ない場所のひとつです。いつか、日没と日の出に合わせて同じ場所にカメラを構えて撮影するか、タイムラプスで撮影してみたいものです。
【佐渡最北端二ツ亀登頂】
佐渡の北端の絶景スポットである二ツ亀に登頂 其の壱
佐渡の北端の絶景スポットである二ツ亀に登頂 其の弐
佐渡の北端の絶景スポットである二ツ亀に登頂 其の参