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夜の新スポット長谷寺のウサギ観音の光る赤い目

ウサギ観音

11月3日除幕式にて公開された長谷寺(ちょうこくじ)のウサギ観音。夜になると目が光るというスペックの御影石仕立ての立像ということで、これは新たな夜のスポット誕生になったのではないかということで、撮影してきました。

ウサギ観音

真正面から捉えると、ライトアップの陰影の影響か、フォルムから少々バルタン星人的ではあります。ライトアップされているので、真っ暗闇というわけではありません。

ウサギ観音

この日はたまたま星空もキレイだったので、星空を眺めるウサギ観音の構図も素敵になりました。満月の夜などに撮影したらどんな風に映るのでしょうね。

ウサギ観音

ウサギ観音のお腹を開いて顔を覗かせているのは、十一面観音。長谷寺の十一面観音は国指定の重要文化財になっており、33年に一度御開帳という決まりがあります。なぜ33年に一度なのかというと、観音菩薩が33の姿に変身して衆生を救うという話に由来しているようです。

長谷寺 ウサギ観音

■草取りウサギのモニュメント(製作)構想
~長谷寺の文化財維持保存の救世主にしたい~
(目的)
1,佐渡の観光は、このところ低迷状態が続いており、観光客の数も減少の傾向にあります。そこで世界に通用するモニュメント像(シンガポールのマーライオン)に匹敵するような像を設置したい。
2,この構想は日本だけでなく、世界の草取りウサギとして、また将来の佐渡の目玉として佐渡観光増に貢献したい。
※ウサギ観音の目に施す予定であった赤色のレーザーは航空法の都合により断念いたしました。

長谷寺公式HPより抜粋

長谷寺 うさぎ観音

こちらは昼間のウサギ観音。台座を含めると高さ6mだそうです。

長谷寺 うさぎ観音

ぜひ佐渡の新たな名所としてご訪問と参拝をしてみてはいかがでしょうか。
放し飼いにされている草取りウサギもカワイイです。

真言宗 豊山派 北豊山 長谷寺
佐渡市長谷13
TEL:0259-66-2052
http://sado-choukokuji.jp/

当館から長谷寺への地図

佐渡のお寺の維持について考える

長谷寺 佐渡

先日、畑野の商工会でセミナーをしました。
講師謝礼金を頂いたわけですが、そのお金の一部を長谷寺(ちょうこくじ)に信者としてお布施いたしました。

理由としては二つ。
一つは、長谷寺にお客様をお連れして住職がご案内してくださり、いつもお世話になっているから。
一つは、大変素晴らしいお寺なので、自分も何かしらこのお寺に貢献したいから。

住職に電話で連絡して、ご在宅かどうかお聞きし、お寺に伺いました。
お布施の旨を伝えると、「諸堂・伽藍並びに境内整備勧募受付」という用紙をお持ちいただき、そこに名前と住所、願意、金額を記入するところがあり、そちらを記入。お金と一緒に住職にお渡ししました。

長谷寺 仁王門

住職からお聞きしたのですが、このご時世でお寺の維持に関しては大変であるとのこと。
人口が減っていく佐渡島ではなおのこと大変で、お寺の収入源である葬式や、年忌などの法要が減っていくわけですから、お寺の維持管理どころか住職の生活すら大変。
由緒あるお寺の宝物も、佐渡市指定の文化財にして保護してもらおうにも、佐渡市もお金がないので指定はされない。

長谷寺には国、県指定文化財が沢山あり、国指定文化財(十一面観音三体)、県指定文化財が7件、県指定天然記念物2件、国登録有形文化財が15件。その他にも文化財としての価値あるものがいっぱいあるわけです。

十一面観音 長谷寺

こういったお寺の宝物の維持管理も、実際大変で、盗難防止や、修繕修復などにも経費がかかるし、建物の維持管理がかかるわけです。
檀家が少なれけば、当然一軒あたりの負担金も多く、長谷寺のような由緒ある大きなお寺になれば、維持管理もさらに大変なようです。

インターネットで「お寺の維持」と検索するといろいろと世の中のお寺の大変な事情がおわかりいただけるかと思います。

佐渡で拝観料を頂いているお寺は、根本寺だけで、五重の塔のある妙宣寺(みょうせんじ)、紫陽花咲き誇る蓮華峰寺(れんげぶじ)、牡丹で有名な長谷寺(ちょうこくじ)、この3つの観光需要の高いお寺はいずれも拝観料をいただいておりません。
観光バスが立ち寄るお寺ですが、もう少しお賽銭をいれてくれるように、ガイドさんたちも協力しないといけませんよね。

長谷寺 富田住職

私が知り合いをガイドで長谷寺にお連れすると、富田住職はいつも快くお寺のご案内をしてくださいます。時間があまり無いと言うと、足早にハイ次、ハイ次、とご案内してくださるのですが、お客様は説明を聞くのがやっとで、お賽銭を入れて拝む暇もなく・・・見ていて勿体無いと思う次第。無料でご案内していただき、さらにお賽銭も無しでは、ご案内した私としても申し訳ない。

暗闇体験をしても、お金はいただいていないわけです。
なので、私が出来ることといえば、お寺にお賽銭を入れる時は5円ではなく、50円・・・いや100円を入れるようにする。
佐渡のどこかの地区で講演に呼ばれた際の講師謝礼金は、その地区のお寺や神社にお布施する。
知り合いをガイドする際には、謝礼金をご用意する。

今までは正直、お寺や神社のお賽銭は5円や10円を入れておりました。
(そんなに沢山入れると勿体無いという気持ちもあり・・・)
今後は佐渡のお寺に感謝しつつ、お寺の維持に少しでも協力出来ればと思っております。

合 掌

佐渡の東光山 清水寺の黄金伝説と真言宗総本山長谷寺との相似点

佐渡 清水寺

知ってましたか?佐渡島の清水寺には黄金伝説があるんです。
「きよみずでら」とは読まず「せいすいじ」と読みます。救世殿の舞台から望んだ前方にアケボノの木と言う木の根元に黄金が埋めてあると言う伝説があるのです。
ちなみに、相向いの山一帯には、近世初頭前後に栄えた滝沢銀山跡があります。

東光山清水寺に関する資料佐渡市観光情報より)
大同3年(808年)開基。賢応法師が京都から佐渡に布教にきた際に「こんな遠い島国から都の清水寺までお参りに行くのは大変だろうし行けない人達のために」と京都清水寺を模して建立したと言われる。

大野川の上流、川が山に隠れ始めるところにあって、静寂そのものの境地。山門から続く樹齢数百年にもなる杉並木には圧倒される。特に秋の紅葉や雪のシーズンに訪れるのがおすすめ。

慶長の寺領検地帳によれば、報恩寺、弘樹寺、慈眼寺、樹林寺、来迎寺、地蔵寺、神宮寺、宝泉寺などが清水寺門末として帳簿にのっている。清水寺を頂点に一山を築いていたことがわかる。本導は千手観音菩薩の秘仏で、住職一代に一回御開帳する。京都清水寺の本尊千手観音と同じ行基菩薩の作という。

佐渡四国八十八ヶ所霊場74番札所(四国讃岐国甲山寺、本尊薬師如来)。

いろいろな資料を見ても、京都の清水寺を模して建立されたと書いてありますが、神社仏閣研究者から聞いた話によると、奈良の真言宗総本山長谷寺に相似する点があるとのことです。
奈良の長谷寺も掛け造りで、その内部などは佐渡の清水寺と似ているようです。
長谷寺内部画像
佐渡清水寺内部画像

長谷寺舞台
清水寺舞台

長谷寺掛け造り
佐渡清水寺掛け造り

宗派も長谷寺も佐渡の清水寺も真言宗 豊山派です。
ストーリー的には、京都の清水寺を模して作られたようですが、建築物的には奈良の長谷寺に似ている。
この佐渡の清水寺が朽ちてしまう前に、研究者による調査が出来るといいのにと思いまして、記事にしてみました。

ちなみに佐渡の清水寺は、「シカゴ国際映画と音楽祭」の長編劇映画部門でグランプリを獲得した映画SADOTEMPESTのロケ地にもなっています。
http://www.loca-niigata.net/interview/sadotempest/
監督曰く、佐渡の清水寺と原生林に惹かれ、ロケ地として選んだそうです。