クマガイソウ、コアツモリソウ、ユウシュンラン レッドデータブックの絶滅危惧種に指定の三種に出会う

クマガイソウ群落

先日小佐渡の山でクマガイソウの大群生を見に行って来ました。
クマガイソウは新潟県のレッドデータブックで絶滅危惧Ⅰ類に指定されている、希少植物です。
大型のランで、一時の野生ランブームで乱獲されてから、その数はどんどん減る一方。また、里山の手入れもされなくなってから、森が荒れて自生地の環境が悪くなってしまい、その数を減らしているようです。

この自生地は非常に環境が良さそうで、周りの植物の侵食もなく、木が生い茂って日当たりが悪くなるなどの心配も無さそうな場所でした。
120株以上のクマガイソウの大群落で、ほとんどの株が開花株で花を付けていました。
クマガイソウ

そこから一山超えたところに、コアツモリソウの群落地があり、足を伸ばして見に行って来ました。
このコアツモリソウもレッドデータブックで絶滅危惧Ⅰ類に指定されています。
100株以上の群落地で、開花株は半分程。水はけの良い土地で沢から上がってくる空中湿度の高い場所に自生していました。
コアツモリソウ

おそらく人が入らないような山奥の自生地ですので、業者などが乱獲する恐れは無いかなぁと思います。
コアツモリソウ

また、道中で珍しいユウシュンランに出会いました。
こちらもレッドデータブックで絶滅危惧Ⅰ類に分類される貴重な植物。
一日にこれだけのレッドデータブックの絶滅危惧種に遭うとは・・・。
ユウシュンラン

一株しかありませんが、このユウシュンランはもともと群生するような植物ではないので、出会える確率も極めて低いのです。
また全国的にも個体数は少ないようです。

こんなレッドデータブックに記載されている植物たちに、気軽に遭いに行ける。
自然の豊かさを感じる佐渡でした。