カテゴリー別アーカイブ: 滝

佐渡最大の秘境滝 七ツ滝への道 其の弐

堰堤

佐渡最大の秘境滝 七ツ滝への道 其の壱

小河内川の下流から川を上り、最終堰堤を越えると、あとは人の手が入らない自然の川へと変貌。難所もいくつかあり、川の思わぬ深みにハマったり、蔓に足を取られたりします。装備を軽くしたおかげでまだ軽快に歩けるレベルではありますが、この時点でGPSで見る限りでは1/3も進んでいない感じ。

ちなみにスマートフォンのGoogleMAPのアプリで七ツ滝を登録しておいたので、MAPのダウンロードは出来ないにしても、オフラインであっても現在地をGPSで知る事ができますので、おおよその距離感はわかります。スマートフォンの機種によってはGPS性能が異なるので、機能として使えるかどうかは機種次第ではありますが。(私の機種はXperiaでドコモのキャリアで使用)
GoogleMAP七ツ滝

沢渡り

佐渡の山々を歩いていて気になるのが、倒木の多さです。ナラ枯れ病が蔓延し、立ち枯れした木々が沢山あったのですが、集中豪雨や爆弾低気圧、台風の影響でゆく先々で倒木でルートが塞がれている箇所がいくつもあります。川沿いは特に多く、流木となって川の至るところで道を塞いでいました。とても人の手では撤去出来る感じではないので、潜るか跨ぐか交わして歩くしかありません。

小河内川

人が入らない里山は蔓がいっぱいで、木々を弱らせたり、処理されない倒木がいっぱいだったりするわけですが、昔は炭焼きや薪を作る為に山に上る人が多かったので、整備された山が多かったそうですが、今となってはどんどん荒れた山が多くなっているようです。また、気候変動で温暖化による雪の少なさなどで植生も変わってしまったことから、昔の風景とはだいぶ異なっていると年配の方からお話を聞く次第。

ターザンごっこ

せっかくいい感じの蔓があったので、ターザンごっこで川へざぶん!っとやってました。BGMとしては映画のインディージョーンズを脳内再生。ここらへんは、まだ体力があったのでこんな感じの遊びもしながら歩き進めたわけですが、、、いよいよ難所へと差し掛かります。

滝登り

目の前には滝があり、これをかわすべく左斜面を木々を伝って登ります。結構な急斜面ですので正直ロープがあった方が上がりやすいぐらいのレベル。いつも頼りにする木はヒメアオキかイヌツゲ系の木。割と強く根張もいいので、根っこ部分を足場にしたり、茎に手をかけて手がかりにしたり、斜面での命綱的な存在です。

滝登り

斜面を上ると、ここを通ったであろう方のロープの切れ端が木にくくりつけてありました。もう千切れてしまったのか、はたまた人工物を残さず撤去したつもりが取り切れなかったのか、わかりませんがあまり良い気持ちにはなりませんでした。とはいえ、撤去する道具も持ち合わせていなかったので、今回はそのままにしておきました。次回トライする際には撤去出来ればとは思います。

GPS的にはここらへんでようやく半分まで来たという感じ。まだまだ難所が続きます。

きのこ

さぁ、七ツ滝はここからもう少し先です。

【深山幽谷の秘境 七ツ滝】
佐渡最大の秘境滝 七ツ滝への道 其の壱
佐渡最大の秘境滝 七ツ滝への道 其の弐
佐渡最大の秘境滝 七ツ滝への道 其の参
佐渡最大の秘境滝 七ツ滝への道 其の四

佐渡最大の秘境滝 七ツ滝への道 其の壱

七ツ滝入り口

佐渡島の最大の滝である「七ツ滝」を知ったのは、佐渡の四季+αというブログ。いつも果敢に秘境へと挑む様子を、素敵な写真で紹介している佐渡の名ブロガーの方の記事で、いつか行ってみたい!と思っていたわけですが、同じ思いを抱いている仲間と共に遂にチャレンジすることになりました。

場所は佐渡の北端、外海府の小河内川上流へと向かった先にあるわけですが、途中まで来るまで行けるのかなぁなどと思っていたら、なんと登り口はほぼ海の近くであることが判明。外海府ユースホステルさんの脇の川をひたすら上がります。小河内川を上流へと向かって右は道沿いですが、そちらは大河内川となり違う川となります。

七ツ滝
小河内川

川沿いを行くよりも、川の中を歩く方が多かったと思いますが、長靴で行く場合はなるべく岸側を歩きたいと思うわけですが、私はこの日ウェーダーを装備してのトライ。足が上がりにくくなり、動きが多少悪くはなりますが、水深を気にすることなく歩けるのと、ゴミが入って足裏が痛くなるのを防げるのが断然良いです。とはいえ、沢登りや岸壁を登る場合はかなり大変なことは否めません。

堰堤

しばらく上流へと進んでいくと堰堤に差し掛かりました。途中コンクリートで平らなところがいくつかあったのですが、昔はこの堰堤を作るための道路があってダンプや重機も通れたのでしょう。今となっては道は流され、木や草が生い茂り、それらをかき分けながら進みます。堰堤は右側か左側か上がりやすい方をチョイスしつつ上がって行きます。こちらのブログによると6箇所ほど堰堤があるようですが、正直カウントしていなかったので、いくつあったのか忘れてしまいました。

水没道路

堰堤を全部越えるまでは浅い川沿いを歩くので、深みに足を突っ込まなければ長靴でも十分歩けるレベルです。堰堤をすべて超えるまでは正直単調な川沿いをバシャバシャと歩く感じで、前半は歩くのに飽きてくるかもしれません。とはいえ、川沿いは自然いっぱいなので、ちょっと目をやれば木に登るオゼマイマイらしきカタツムリを発見。時期が秋も紅葉の終わり頃だったので、山野草の花もあまりないのですが、夏の生い茂った道を行くよりはマシです。また、蛇も出ますからね。

木登りカタツムリ

いくつか堰堤を超えたあたりで、苔むした岩が並ぶ渓流に差し掛かりました。滝が目的とはいえ、今回はこの道中も紹介したいと思っていたので、三脚を立てての撮影。正直なところ、装備はなるべく軽くしたいと思っていたのですが、三脚だけは持っていこうということで、トラベル用のコンパクトな三脚をチョイス。流れが急なところだと、重さも無いのでブレてしまいますが、水量もそんなに無いので小さな三脚でも十分でした。とはいえ、この先にそんな立派な滝があるのだろうか?と不安になるぐらい、川の水量はそれほどでもありません。

渓流

雨上がりであれば、もう少し水量が望めたかもしれませんが、そうなってくると危険も伴います。夏の乾季よりは水量はあるでしょうし、来るとすれば早春か晩秋頃が良いのかもしれません。滝も木々の葉っぱで隠れている夏よりは全貌が見えて良いでしょうからね。

片道4時間かけての七ツ滝(ななつがたき)へのチャレンジを少しでも皆様にお伝えすべく、長編でブログを綴りたいと思いますので続きはまた後ほど。

当館から七ツ滝へのルート

【深山幽谷の秘境 七ツ滝】
佐渡最大の秘境滝 七ツ滝への道 其の壱
佐渡最大の秘境滝 七ツ滝への道 其の弐
佐渡最大の秘境滝 七ツ滝への道 其の参
佐渡最大の秘境滝 七ツ滝への道 其の四

佐渡の滝でぷちキャニオニングしちゃった日

猿八の滝でぷちキャニオニング)

意外と思われるかもしれませんが、佐渡島には滝が数多く存在します。大小様々であり、アクセスしやすい滝から、深山幽谷の滝など多彩です。今回は猿八にある滝を、同じく猿八にあるポッポのパンの小林くんと、自称佐渡の滝フリークのダグアウトの石塚くんとで行ってきました。

まずは車を降りてすぐの滝。
ここは鳥越文庫を降りた川の上流にある滝です。徒歩5〜6分程で到着出来ると思いますが、大きな車で行くとちょっと大変かもしれません。斜度のあるコンクリートの道路と砂利道を超えて行くと目の前に滝が見えます。

猿八の滝

とりあえず記念撮影だけ済ませて、次の滝へ。

猿八の滝

次はこの近くにある夫婦滝と言われる2つの滝が流れる絶景滝。佐渡汽船のカレンダーにも掲載された滝です。
柱状節理のような感じになっていて、滝のぼりするのも容易な形状です。この日は雨上がりだったので、多少水量も多かったような気がしますが、2つの滝が1つの滝壺へと落ちる様は、夫婦滝と言われる所以でしょうか。

夫婦滝

まずは三人とも滝の中段程まで上がってみます。リモコンでシャッターを押して記念撮影。
三人共雨具の色がバラバラで、まるで戦隊もののカラーリングかのようです。滝レンジャーと名付けて、滝ブルー(小林)、滝グリーン(伊藤)、滝イエロー(石塚)。

滝レンジャー

さて、目的も達成したので、降りていきます。
最近アウドドアアクティビティの用語で耳にする「キャニオニング」をしてみようってことで、早速楽しい降り方をしてみようと滝ブルーがお手本を見せてくれました。ちなみにキャニオニングとは、渓谷を降りていくアクティビティで、沢登りの逆バージョンといった感じです。
さて、ここから連射での撮影です。

キャニオニング
キャニオニング
キャニオニング
キャニオニング
キャニオニング
キャニオニング

まったく理解出来ない、危険度高い滝壺へのジャンピング飛び降り。4mほどの落差があるにもかかわらず躊躇なく降りるという、この人は怖いという感情が無いのだろうか。良い子は絶対真似をしてはいけないやつです。
とはいえ、楽しそうにしているので、楽しそうな彼をみているとこちらも不思議と楽しくテンションが上がってくるので、ならばということで、もう少し低い場所で滝イエローが飛び降り実演。

キャニオニング
キャニオニング
キャニオニング

テンションは高いがジャンプが低いのは否めません。
ちなみに、長靴の中は当然ずぶ濡れであり、ズボンも何もかもずぶ濡れ。
こうなってくるとずぶ濡れになっていない私が、仲間はずれになったかのような気持ちになるのですが、間違えてはいけない。こういうノリというのは、ノッていい場合と、ノラない方が良い場合とある。確実に後者であると立ち位置をしっかりと見極めるのが大人である。

そして長靴の中がどうなってるか?それを写真で表現してみましょうということで、二人に長靴をあけてもらいました。
こちらが長靴ウォーターフォールの画です。(※右の長靴と左の長靴の中身を足しています。)

長靴ウォーターフォール
長靴ウォーターフォール
長靴ウォーターフォール

最後ドヤ顔していますが、ドヤ顔する意味がわかりません。
これ絶対、お母さんに叱られる案件です。どろんこびしょ濡れ、誰が洗濯すると思ってるの!的なやつです。
とはいえ、何をしても楽しそうな彼らを見ると、若いっていいなぁと思っている自分がいます。彼らのノリに巻き込まれないように、強く意識を保つ必要があります。

さて、ポッポのパンの小林くんが猿八にはまだ面白いところがあるんですよ。と、このテンションのまま車に乗り込み案内してもらうことに。
いやいや、まてまて!そこ草むらじゃないか!というところを、このテンションのまま突き進みます。車に枝が当たろうが、キィィィっと嫌な音が鳴り響きます。絶対マネはしないであろう奇行です。
到着したところは八祖堂跡というところ。小倉のお城との争いがあったという昔話も聞きつつ、石垣のあとで当時の建物の大きさを感じます。八祖堂は慶宮寺が有名ですが、昔はここ猿八にもあったんですね。

八祖堂跡

ちょっと移動し、池に案内されました。
ポッポのパンの小林くんは、ここが楽しいんですよ!とドヤ顔で案内するも、、、いやいやただのため池でしょ。と心の中で思っておりましたが、何やらボロボロの小舟のところに来て、これに乗りましょう!とノリノリ。

ボロボロの小舟
ボロボロの小舟

まさかこれに乗るなんて思っているのだろうか。
まぁここまでずぶ濡れなら、いまさら濡れても平気でしょうけど、このため池(というか沼)で泳ぐのは正直御免こうむりたい。ということで、滝イエローの石塚くんと二人で、私は撮影係り。

ボート
ボート

意外にも浸水もせず、大丈夫なものだなぁと関心するも、オールの木製部分は腐りかけてるし、池のロケーションもお世辞にも綺麗とは言えないこの状況を楽しんでいる二人にカメラを向けていて思った。
ノリというのはアクティビティにおける最上のスパイスであると。

池のボート

もはや恋人同士の池のボートデートのような二人。
写真では楽しそうなんですが、真似しちゃいけません。このノリについていける人だけが楽しめる、人選も限られるアクティビティであることは間違いありません。決してオプショナルツアーなどで商品化してはいけないやつです。

池のボート

とはいえ、楽しいキャニオニングツアーとなり、怪我もなく半日猿八を楽しみました。
これだけ外で遊んだのはいつぶりだろう?というぐらい外遊びをしたような気がします。佐渡島には遊園地がなく、山に暮らす子供たちは自分たちのフィールドで、自分たちなりの遊びを身につけるのでしょう。(個人差はあるでしょうけど)

ポッポのパンの小林くん、ダグアウトの石塚くん、お疲れ様でした。(ってぜんぜん疲れていなさそうで、まだまだ遊び足りないという顔でしたが)こういう遊びに付き合ってくれる仲間がいることに感謝しつつ、また違うフィールドで佐渡の外遊びを満喫したいと思います。